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BUSINESS | 2024/03/14

「ヒトにやさしいデジタルヘルスの実現」~文京区本郷から世界のデジタルヘルスを牽引する共創の場へ

順天堂大学 大学院医学研究科 AIインキュベーションファーム

FINDERS編集部

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経済産業省では、長期的・持続的な日本経済の発展のため、大学や、高専等の機関を中心とした研究拠点より、企業ネットワークのハブとして活躍している産学連携拠点を評価・選抜 (国際展開型と地域貢献型の2類型) する 「J-Innovation HUB 地域オープンイノベーション拠点選抜事業」 を令和2年度より行っている。

令和5年度についても、令和5年6月27日から7月31日までの公募期間中、19件の申請があり、第5回目として新たに国際展開型3拠点、地域貢献型7拠点が選抜された。

本連載では、新たに選抜された拠点とその研究内容等を紹介する。

Jイノベ 地域オープンイノベーション拠点選抜制度

J-Innovation HUB 地域オープンイノベーション拠点選抜制度 地域貢献型拠点~順天堂大学 大学院医学研究科 AIインキュベーションファーム

順天堂大学 大学院医学研究科 AIインキュベーションファームは、人工知能(AI)やInternet of Medical Things(IoMT)をはじめとしたデジタルヘルス等に関わる研究・開発から社会実装における産学官民連携の強化と新たな産業を創出する次世代医療エコシステムを形成するため、2021年12月1日に順天堂大学大学院医学研究科に研究センターとして発足した。略称は、AI Incubation Farmの頭文字を取って「aif」(アイフ)」だ。順天堂大学の「仁」の学是にもとづく「ヒトにやさしいデジタルヘルス」の実現のため、5つのコアプロジェクトを立ち上げて取り組んでいる。

aifにしかないバリューの活用

aifは、文京区本郷の順天堂大学医学部附属順天堂医院と近接した好立地に位置するため、順天堂大学の8学部3研究科6附属病院に集積されている健康・医療ビッグデータや充実した設備が利用できるほか、AI専門家のサポートも受けられる。また将来、aifの拠点となる元町ウェルネスパーク(2025年4月開設)にはオープンイノベーションプログラム「GAUDI」や、スポートロジーセンターも設けられるため、分野を超えたさらなる相乗効果も期待できる。今後、こうしたaifにしかないバリューを活用することで、「文京区本郷から世界のデジタルヘルスを牽引する共創の場の構築」を目指している。

ヒトにやさしいデジタルヘルスの実現のために

次世代医療エコシステムの形成し、「ヒトにやさしいデジタルヘルス」を提供するため、aifでは以下の5つのコアプロジェクトを立ち上げ2035年までの達成を目標にしている。

①データ駆動型医療に向けた次世代医療エコシステムの実現
②予測、予防、個別化医療、参加型医療によるP4 Medicineの実現
③次世代地域医療連携による安心な社会の実現
④未来を創る次世代教育と人材育成
⑤ヒトにやさしいサステイナブルな医療の実現

そして、これらのプロジェクトは、企業とともに目標実現に向けて取り組んでおり、今後は文京区民、都民参加型のプロジェクトも実施していく予定である。

また、「人にやさしいデジタルヘルスの実現」と「次世代医療エコシステムの構築」に向けた取り組みとして、「Juntendo Univ. AI Incubation Farm MedTec Startup acceleration project (JASTAR) 」を立ち上げ、社会課題の解決に挑むスタートアップ企業の支援も開始している。順天堂大学が保有する医療・健康ビッグデータを用いたAI、 IoMT、デジタルヘルス等に関わる研究デザインやその事業化計画の作成支援を通して、スタートアップの事業のブラッシュアップを図るプログラムを提供している。学内外から構成される支援メンバーは、道しるべとなる星という意味の「LODESTARS」と呼ばれ、短期間に集中的なメンタリングなどを行っている。

順天堂大学 大学院医学研究科 AIインキュベーションファームとは

産官学民の様々な主体が集まる共創の場の実現

2025年4月、aifのインキュベーション施設として、歴史的建造物を残す元町公園と一体化した「元町ウェルネスパーク」が誕生する。またこの「元町ウェルネスパーク」は、aifの拠点としてだけではなく、地域住民と一緒にウェルネスに取り組んでいくため、認定こども園や児童福祉施設、歴史展示・地域交流スペース、屋上庭園、体育館、カフェレストラン、コワーキングスペースなども併せて設けられる予定である。さらに、地域住民向けのAIセミナー等の開催についても検討されているほか、災害時の避難場所になることも想定されている。また、近隣の湯島エリアには医療機器メーカーが多いため、オープンイノベーションプログラム「GAUDI」を活用して、新しい医療機器の開発に取り組むなど、自然と議論が育まれる場や仕掛けがふんだんに用意されている。

また、さまざまなニーズに対応した座席スペースなど、入居企業・ベンチャーが快適に過ごせるオフィスやリラックスしながら交流できるスペースも、イノベーションが生まれる場に相応しい。さらに木を基調とした空間にすることで、aifのミッションである「仁の学是にもとづく、ヒトにやさしいデジタルヘルスの実現」も表現しているという。

なお、aifのウェブサイトでは、「元町ウェルネスパーク」のイメージが公開されている。https://research-center.juntendo.ac.jp/aif/facility/

このようにaifは、「文京区本郷から世界のデジタルヘルスを牽引する共創の場の構築」を目指して活動し、2025年4月の施設開設に向けた準備を進めている。


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