CULTURE | 2024/08/26

ユニークで可愛い品揃えがエシカルである、
という 「SEPLÚMO」 のセレクトセンスを紐解く

連載:東急プラザ原宿「ハラカド」で原宿のカルチャーを紐解くインタビュー企画
「ハラカドノカドデ」

聞き手・文:藤田琢己(J-WAVEナビゲーター) 編集:カトウワタル(FINDERS編集部)

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心がときめく可愛い商品が実はエシカル消費につながるというSEPLÚMOのストーリー

原宿の神宮前交差点に2024年4月17日に開業した東急プラザ「ハラカド」。原宿の中心地にできたその場所に集まる様々な方に、FMラジオ局 J-WAVEでナビゲーターを務める藤田琢己がインタビューするFINDERSの連載企画「ハラカドノカドデ」

第5回目は 「7つ (Sep) の大陸の良いものに光 (lúmo) を当てる」 というコンセプトのセレクトショップ 「SEPLÚMO」 にフォーカス。フェアトレード、ハンドメイド、サスティナブルなど世界中から人や地球に優しいエシカルな商品を集めた 「SEPLÚMO」 の店長中谷光里さんにインタビューを行った様子をお届けしたい。インタビューの様子は、PODCAST 番組でも公開されているので、ぜひ合わせて楽しんでいただけると幸いだ。

-- 自己紹介をお願いします。 

はい。ハラカド SEPLÚMO (セプルモ) の中谷光里と申します。

-- 中谷さんは店長さんでいらっしゃるんですね。

はい。店長です。

-- ハラカドに来たのはどんな経緯だったんですか?

ハラカドに来たのはオーナーとの出会いがきっかけなんですが、ハラカドのお店は実はSEPLÚMOの初の常設店なんです。ハラカド自体が多様性やSDGsに特化したビルディングというところと、SEPLÚMOの理念が合致したことで、出店することになりました。

-- SEPLÚMOのビジネスが始まったのはどのぐらい前なんですか?

3年前になりますね。元々ECサイトでオンラインのみで販売していたんですけど、やっぱりオンラインだとお客様と直接お話しができなかったり、伝えたいことがちゃんと伝わらなかったりするので、常設の店舗は絶対にやりたいなと思っていたので、今回このような機会をいただき、ハラカド2Fの今の場所に置かせていただけて嬉しいです。

-- もちろんお声がけもあったかとは思うんですけど、もともとどこかで実際にお客さんと触れ合う場所を求めていた。

そうですね。やっぱり実際にお客様とお会いすることもそうですけど、私達もお客様を知らないといけないと思っていたので、いますごく幸せです。(笑)

-- お店にはバラエティー豊富な品物がそろっていますよね。

知っていてくださっていてありがとうございます。SEPLÚMOは世界各国からちょっとユニークなもの、まだ見つかってないものなどを取り寄せているセレクトショップなんですけど、エシカルなものを扱っています。エシカルって聞いたことありますか?

-- はい。あります。

良かったです。なかなかまだ浸透しきってないと思うんですけど、エシカル(※エシカル:倫理的な観点で人や社会、環境などに優しい、の意)しすぎずに、たまたま可愛いと思って手に取ったものが、バックグラウンドに作っている人たちの愛があったりとか、途上国の支援に繋がっていたりとか、地球環境に貢献していたりとか、そのような商品を扱っているお店になります。

-- なるほど。頭で (良かれと考えて) 買うのではなく・・・

そうですそうです!

-- 心でときめいて買ったら、実は (人や社会のためになっている) という、エシカルを中心に考えたとしたら、購入を決める順番が逆というか・・・

はい。そうですね。本当に通常のショッピングを楽しんでいただくというのが目的ですね。

エシカルなだけでなく、あっ!と驚く 「ユニークなもの」 も数多く取り揃える

-- バラエティー豊富でもあるし、お話しを伺っていると 「ユニークなもの」 という特徴もテーマにして品を揃えていると。

そうですね。

-- 今日収録に持ってきていただいたものがあって、実は収録が始まる前に、これは何でしょう?という問題を出していただいたんですが、バラの造花と、ノートと、テカテカしたものは・・・

クリアファイルですね。

-- 海外のガムや飴のようなパッケージがコラージュされているクリアファイル、なんですね。

(ノートを指して) 何からできているか?という質問を受けましたが、この本、再利用された和紙のような、ちょっとザラッとした質感のものなんですが・・・触り心地はどうですか?

-- フェルトのようなファイバー感があって軽いです。

軽くて柔らかいんですよ。

-- そうですね。

はい。ヒントは表紙にあるんですけれども

-- ゾウの絵が描いてあります。

お客様とお話していく中で、この同じ質問をするとどんどん人が集まってきてくれて、プチクイズ大会みたいになって、その答えを出したときの反応が私達販売員としてはすごい楽しみでもあります。(笑)

学生時代には原宿で「英語でお話ししましょう」というボードを持って道ゆく人とコミュニケーションをとっていたという中谷さん

-- ノートを開いたらスタンプのようなものが押してあって、その英語でわかりました!

本当ですか?

-- POO POO PAPER、と書いてあって、ゾウさんが横向きになっています。その足元に・・・排泄物、うんちがポンポンと描かれています。これはまさかゾウさんの排泄物が本、ノートになっているんですか?

そうです。そのまさかです。ぞうさんのうんちを加工した本、メモ帳になります。

-- そんなものが再利用できるんですね。

ゾウさんは草食動物で、お肉を食べないので、フンを乾燥させると草に戻るんですよね。

-- いやぁ、なるほど!

そこに、バナナとサトウキビの使用かす、あとは販売されているノートなどの端の部分で捨てられていく部分、さすがにそこは紙なんですけど、それらの材料をミックスさせることで、すごく軽くて柔らかい紙になります。こちらはその紙でできた造花になります。

-- 一言でユニークって言いましたけど、こんなにユニークな商品があるんですね。

そうなんですよ。ちょっとラジオでこの言葉を使っていいのかどうかはわからないですが(笑)

-- 許される範囲だと僕は思います。そんな綺麗なお花だったり、かわいらしい表紙のノート、質感のあるノートだったりに変わっていくと。

はい。

-- ただこれがもう本当にほんの一部というか

そうですね。

-- 他にはオーガニックコットンでできたお料理で使うオーブンミトンだったり、洗濯洗剤や石鹸や化粧品だったりと、本当にそのひとつひとつに興味深いストーリーがあるものが集まっていますね。

そうですね。もうそのストーリー1個1個話していると本当に長くなってしまいます・・・

以下、ポッドキャスト本編に続く

SEPLÚMO店長中谷さんのユニークな経歴やお店で扱う商品のユニークなエピソードなど、こちらで続きが聞けます。https://arrtsidecast.podcast.sonicbowl.cloud/podcast/harakadonokadode/episode/seplumo/

連載記事一覧はこちらから
「原宿で交差する 人×人のドキュメンタリー ハラカドノカドデ」


SEPLÚMO (セプルモ)
渋谷区神宮前6-31-21 東急プラザ原宿「ハラカド」2F
営業時間:11:00〜21:00(商業施設の営業時間に準じる)
TEL:03-4400-2873
公式サイト:https://seplumo.com
Instagram:https://www.instagram.com/stories/seplumo_harakado/ 

藤田琢己 公式Webサイト
https://takumifujita.net/ 

ハラカドに誕生したラジオ局 J-WAVEによる本格的な音声収録スタジオ
J-WAVE ARRTSIDE CAST

https://www.j-wave.co.jp/arrtsidecast/