EVENT | 2026/04/01

スラムの視点が語りはじめる
キベラの若者たちによる表現展が東京で開催

2026年4月25日(土)〜5月31日(日)、アートセンターBUGにて開催
ケニア・キベラの若者が自ら撮影した写真と映像を展示

FINDERS編集部

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「語られる側」から「語る主体」へ 視点の転換を問う100点超の作品群

株式会社リクルートホールディングスが運営するアートセンターBUGにて、2026年4月25日(土)から5月31日(日)までの期間、坂田ミギー (NPO法人シフトエイティ代表理事/株式会社こたつ共同CEO) による企画展 「キベラ“スラム”から見つめる世界 ―語られてきた私から、語る私へ。―」 が開催される。

本展は、ケニア・ナイロビ最大のスラム地区であるキベラに暮らす若者たちが、自らの手で撮影した写真や映像を通じて、自分たちの暮らしや視点を表現する試みである。これまで外部から語られてきた 「スラム」 というイメージに対し、当事者の視点から問い直すことを主題としている。

キベラの若者たちは、自身の存在が社会から十分に認識されてこなかったという感覚を背景に、将来の夢として 「ジャーナリスト」 を挙げることが多いという。寄付によって集まったカメラと、プロの写真家や映像作家による技術指導をきっかけに、彼らは日常の記録を始めた。それは単なる記録にとどまらず、自ら語る力を獲得していくプロセスでもある。

展示では100点を超える作品に加え、アーティスト自身による解説映像も紹介される。さらに来場者がキベラの若者へ質問を送り、後日回答が届く取り組みも行われ、鑑賞にとどまらず、「語りの往復」 が生まれる場をつくりだしたいとしている。

東京・丸の内という都市の中心に位置するホワイトキューブに、東京の中⼼とはかけ離れたケニアのスラムでの視点をBUGのホワイトキューブに持ち込むことで、「表現すること」 の根源的な⼒、そして、よろこびを問い直す試みだという。坂田ミギーは、外部から語るのではなく 「キベラの人がキベラを語る」 場をつくることが本展の意義だとする。

「“スラム”という言葉に回収されてきた多様な日常と創造性を、当事者の視点から提示する」 という試み。単なる地域紹介ではなく、表現の主体性そのものを問い直す機会となるかもしれない。

アーティスト:サー・ジェリー/Sir.jeree
アーティスト:ディジー・ディジー/Dizze Dizze
撮影:ラマダン・サイード・アリ/Ramadhan Said ALI
アーティスト:エイトケーティーヴィー・キベラティーヴィー/8KTV KIBRATV
坂田ミギー|Miggy SAKATA
NPO法⼈SHIFT80代表理事・株式会社こたつ共同CEO クリエイティブディレクター

SIer、広告制作会社、博報堂ケトルを経て株式会社こたつを設⽴。2013年に初めてケニア・ナイロビのキベラを訪問して以来、現地コミュニティと継続的に関わりながら活動を⾏う。2018年よりキベラにおいて、⽣理⽤品の提供や⽉経教育⽀援を起点に、奨学⾦⽀援や学校運営⽀援など、教育機会の確保に向けた取り組みを継続している。その後、持続可能な⽀援の仕組みづくりを⽬的に、2022年にはエシカル・クリエイティブ・コレクティブ「SHIFT80」を設⽴。2025年には⽇本にてNPO法⼈SHIFT80を、ケニアにて現地NGO法⼈を設⽴し、活動を拡張している。現在は教育・福祉⽀援に加え、起業⽀援などを通じて就業機会の創出、ファッションデザイナーのためのコンペティションや写真・映像作家のためのアート⽀援などにも取り組む。

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キベラ“スラム”から見つめる世界 ―語られてきた私から、語る私へ。―
会期:2026年4月25日(土)〜5月31日(日)
会場:アートセンターBUG (千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー1F)
開館時間:11:00〜19:00 (火曜休館)
入場:無料

https://shift80.org/
https://shift80.jp/
https://cotatsu.co.jp/