横浜創業の企業として独自展開で話題づくり
株式会社有隣堂は、2024年12月13日に創業115周年となる節目を迎え、“知の架け橋” として未来へつなぐ2025年のスタートを切る取り組みとして、2024年の1年間を振り返る年間ベストセラーランキングを発表した。本ランキングは、自社開発の店舗運営システム 「Book Store Central (BSC)」 を活用して収集した販売データをもとに作成した。
有隣堂によると、「Book Store Central (BSC)」 の導入により、販売データのリアルタイム分析が可能となり、店舗ごとの売上動向や商品トレンドを迅速に把握できるようになったといい、この仕組みを活用することで店舗運営の効率化やユーザーニーズの的確な把握を実現しているという。今回のランキングもこのシステムのデータ分析より導いた。
有隣堂全店 2024年間 書籍ベストセラーランキング
有隣堂全43店舗の書籍販売数上位タイトルは、全国的にも話題の書籍が多く占める一方で、創業の地である横浜のディープなスポットを紹介した 「地球の歩き方 横浜市 2025~2026」 が2位にランクイン。
この書籍は、横浜銘菓 「ハーバー」 を手掛ける株式会社ありあけとのオリジナルパッケージコラボや、有隣堂限定の表紙カバー、さらにはYouTubeチャンネル 「有隣堂しか知らない世界」 に 「地球の歩き方」 編集長の宮田崇氏を招くなどして、大きな話題を集めた。
トレンドの発信拠点として位置づけられるアトレ恵比寿店の上位タイトル
また全店のなかでトレンドの発信拠点として位置づけられるアトレ恵比寿店の上位タイトルは、全店ランキングと比較すると大きく異なる結果となった。POSレジ通過客の客層データを集計すると、全店でもっとも構成が高い層は40代女性(17.24%) だが、アトレ恵比寿店で最多の客層は30代女性 (26.83%)。同店のメイン利用者層からは、キャリア形成や自分らしく生きるための思考やライフスタイルに焦点を当てたタイトルが注目されていることが分かった。
さらに、プロフィギュアスケーターの羽生結弦氏の写真集が2タイトルラインクイン、店舗限定のオリジナルグッズ 「スケートしおり 金/黒」 を企画・展開するなど、羽生結弦氏を中心としたフィギュアスケート関連商品を充実させた、店舗独自の特設コーナーが多くの支持を集めたという。
本ランキングの発表にあたり有隣堂では、「これらの結果をふまえ、これからの新しい1年1年を地域の皆様とともに成長し歴史を築いてゆく企業として、一層、皆様に親しんでいただける独自の取り組みを通して地域社会への貢献を目指してまいります。」 とのコメントを発表している。