体験重視の旅が主流に、東京が世界で注目の都市へ
2025年夏、世界中の旅行者にとって魅力的な旅先として、東京が注目を集めている。デジタルトラベルプラットフォームBooking.comが発表した、2025年6月1日~8月31日チェックイン予約に基づく世界の宿泊検索ランキングで、東京は第3位にランクイン。恋人旅では2位、家族旅では4位と、シーンを問わず人気の高さが明らかとなった。
この調査によれば、世界のレジャー目的の旅行者の77%(日本では57%)が今後数ヶ月以内に海外旅行を希望しており、また48%(日本は36%)が旅行に使う予算を昨年より増やす意向を示しているという。コロナ禍以降の反動も手伝い、2025年夏は旅行需要が一段と高まると予想される。
多様な魅力を持つ都市や地域がランキングに並ぶなかで、東京の存在感は際立つ。歴史と現代が交差する街並み、グルメ、カルチャー、ショッピング、そして高い安全性や利便性。これらの要素が、恋人や家族と過ごす旅の理想像としての東京を形づくっている。
特に家族旅行では、単なる観光ではなく、子どもたちに文化や新しい体験を提供したいという保護者の思いが強まっている。東京では浅草の寺社や博物館といった伝統的なスポットから、科学館、未来的な都市景観まで、幅広い体験が可能だ。保護者の85%(日本では82%)が「子どもに多様な文化や新しい体験に触れさせたい」と回答しており、東京はその期待に応える都市であることがうかがえる。
一方、恋人同士の旅行では、「思い出」を重視する傾向が年齢層を問わず広がっている。ミレニアル世代で73%、Z世代で74%、ベビーブーム世代でも69%が、「モノ」より「旅行をプレゼントされる方が嬉しい」と感じており、カップルでの旅が特別な贈り物としての意味を持ち始めている。そうした価値観の変化が、東京を恋人旅の第2位に押し上げた背景にある。
また、旅の計画そのものも進化している。テクノロジーの進展により、AIを活用して効率的に旅行プランを立てる家族が増えており、「旅行計画がより速く、効率的に立てられるようになった」と回答した家族連れ旅行者は85%(日本では74%)にのぼった。検索や予約の容易さも、人気旅先の選定に大きな影響を及ぼしている。
この夏、世界中の旅行者が求めるのは、単なる休息ではなく、誰かと過ごす時間の中で生まれる記憶であり、心動かす体験である。東京という都市は、まさにそのような旅の舞台として、国境を越えた支持を得ている。
2025年夏・旅行ランキング情報(Booking.com 調査より)
宿泊検索による人気目的地(世界ランキング)
第1位:フルガダ(エジプト)
第2位:バルセロナ(スペイン)
第3位:東京(日本)
■恋人旅 人気ランキング
第1位:バルセロナ(スペイン)
第2位:東京(日本)
第3位:バリ島(インドネシア)
■家族旅 人気ランキング
第1位:クアラルンプール(マレーシア)
第2位:バルセロナ(スペイン)
第3位:ロンドン(イギリス)
第4位:東京(日本)
Booking.com 公式サイト
https://www.booking.com/
ランキング調査概要(2025年夏)
https://news.booking.com/ja-jp