新時代の若き才能を発掘する日本最大級の料理人コンペティション
「RED U-35」 (RYORININ’s EMERGING DREAM U-35) 実行委員会は、35歳以下の若手料理人の発掘・応援を目的とした料理人コンペティション「RED U-35 2023」(主催:RED U-35実行委員会、株式会社ぐるなび)の最終審査会ならびに受賞セレモニーを開催した。
「RED U-35」は、新しい世代の新しい価値観の料理人(クリエイター)を発掘し、後押ししていくため、これまでの料理コンテストとはまったく異なる視点で、開催されている料理人コンペティションで、熱意ある料理人たちの挑戦や、審査員、数多くの企業等の支援に支えられ、2013年より行われてきた。
10回目を迎える2023年大会のお題は「2030年のお子様ランチ〜未来をつくるこどもたちに贈る料理〜」で、少子化が進み、世界が縮小へと向かい始める中、未来をつくるこどもたちに食を通じてどんなメッセージを送るのかを提案する価値とビジョンが求められた。
応募の課題も『「2030年のお子様ランチ〜未来をつくるこどもたちに贈る料理〜」という言葉から、料理人であるあなたが考えること(1,200字以内)』と、『「2030年のお子様ランチ〜未来をつくるこどもたちに贈る料理〜」(メニュー、コンセプト、作り方、料理写真)』をドキュメントにして送る必要がありハードルが高い。
8/1~30に応募受付を行い、9~10月のドキュメントによる1次審査、10~11月のムービーによる2次審査、そして2024年1月のオンライン面談での3次審査を経て、2/15に最終審査が行われ、受賞セレモニーが開催された。
そして本年度見事335名の頂点、グランプリ「RED EGG」に輝いたのは、東京・銀座の「ESqUISSE」の山本 結以さん(29歳)、RED U-35史上初となる女性料理人のRED EGG誕生となった。
受賞セレモニーで、講評を求められた審査員長の狐野扶実子さんは「RED EGGになった山本さんは審査員の満場一致で決定しました。技術、味の構成力、創造力はもちろん、特に料理の背後にあるストーリーについて、きちんと組み立てて、分かるように説明できた点など、全てにおいてバランスが取れた素晴らしい料理のプレゼンテーションだったと思います。」と述べた。
また準グランプリには、石川県の「respiracion」の西山 優介さん(28歳)が選ばれた。
尚、RED U-35発起人である故・岸朝子氏が、食生活ジャーナリストとして日本の食の発展に寄与された功績を讃え、最上位の女性料理人に贈「岸朝子賞」も同じく山本 結以さんが選ばれ、同じくRED U-35発起人である滝久雄氏が、海外で活動・奮闘し、今後更なる飛躍が期待される日本人の若手料理人を激励するために贈る「滝久雄賞」は残念ながら該当者なしとなった。
以下は審査員長である狐野扶実子氏と、総合プロデューサーを務めた小山薫堂氏の総評コメント。
審査員長総評:狐野扶実子 食プロデューサー・コンサルタント
「今回の最終審査は自分の料理を作るスタイルで審査員はより皆さんが料理に向き合っている気持ちからテクニックまで全て伝わるものが多かったです。
今回の大会は、特に「食の力」を感じる大会になりました。能登半島地震で被災された黒川さんも参加されていますが、「どうしてこんな大変な状況下でRED EGGに挑むのか」さらに「自分が能登の料理人に光を与えたい」という挑戦を諦めない気持ちこそが、まさに「食の力」だなと実感しました。皆さんの料理に向き合う姿勢と情熱、全て本当に細かいことまで一生懸命やっている想いが伝わってきて、全てが感動的でした。」
総合プロデューサー総評:小山薫堂 放送作家
「記念すべき10回大会に相応しいとても価値、そして意義のある大会になりました。2025年大阪・関西万博を控えていますが、こうした機会を使って「RED U-35」を国内だけではなく、世界に向けて発信したいです。日本の若い才能を世界に知ってもらい、日本の料理人がきっかけとなり、世界中を「食の力」で幸せに、そして希望を与えるようになってほしいと考えます。」
「RED U-35 2023」大会概要
・主催:RED U-35 (RYORININ’s EMERGING DREAM U-35) 実行委員会、株式会社ぐるなび
・共催:株式会社メルコグループ
・PARTNER:ヤマサ醤油株式会社
・SUPPORTERS:ヨシケイ開発株式会社、ミヨシ油脂株式会社、日本航空株式会社、エビスビール
・後援:公益財団法人大阪観光局、農林水産省、文化庁、国土交通省観光庁、山梨県
・募集:新時代を切り拓く“食のクリエイター”を目指す「35歳以下の料理人」
※2023年12月31日時点で年齢が35歳以下(生年月日が1988年1月1日以降)
・表彰:グランプリ(RED EGG) 賞金500万円
※受賞者本人に400万円、所属店舗に100万円
※但しオーナーシェフやフリーランスの場合には、本人または店舗いずれか一方に贈呈
準グランプリ 賞金50万円
・審査員団:
狐野 扶実子 / 食プロデューサー・コンサルタント(審査員長)
佐々木 浩 / 祇園さゝ木 主人
君島 佐和子 / フードジャーナリスト
辻󠄀 芳樹 / 辻󠄀調理師専門学校校長・辻󠄀調グループ代表
野村 友里 / eatrip主宰/料理人
谷口 英司 / Cuisine régionale L’évoオーナーシェフ
川手 寛康 / Florilègeオーナーシェフ
吉武 広樹 / Restaurant Solaオーナーシェフ
・アドバイザー:溝畑 宏 / 公益財団法人大阪観光局 理事長、⼭⽥ 早輝子 / 株式会社FOOD LOSS BANK 代表取締役社長
・総合プロデューサー:小山 薫堂 / 放送作家
・RED U-35発起人:岸 朝子(故人) / 食生活ジャーナリスト、滝 久雄 / 株式会社ぐるなび 取締役会長・創業者
関連記事