NY・DUMBOの街に根ざす公式ミューラルとして、「Water Game」 が完成
ニューヨーク・ブルックリンのDUMBO (Down Under the Manhattan Bridge Overpass) 地区にて、SOAR NY 代表の花原正基が手がけたパブリックアート 「Water Game」 が完成した。
本作品は、ニューヨーク市交通局のアートプログラム「NYC DOT Art」によって正式に選出されたプロジェクトであり、日本人グラフィックデザイナーとして、ニューヨーク市が所有する壁面に恒久的なミューラルを描くのは初の快挙となる(2025年7月時点、自社調べ)。
制作の舞台となったDUMBOは、マンハッタン橋のたもとに広がる創造都市。かつての倉庫街からアーティストやクリエイターが集うハブへと変貌したこの地区は、街全体が「DUMBO Walls」と呼ばれるミューラルアートのギャラリーとして機能しており、花原の作品もその一角として加わることになった。
幅約13メートル、高さ約7メートルのスケールで描かれた《Water Game》は、1970年代に日本で生まれ、後にアメリカでも親しまれた玩具「ウォーターゲーム」に着想を得ている。日本のミニマリズムと、ダンボの持つエネルギッシュな街の空気が交差し、鮮やかな色彩と動的な構成が特徴のこの作品は、都市の記憶と未来をつなぐ“ランドマーク”として注目されている。
制作は手描き広告の分野で世界的に知られるColossal Mediaと連携し、地域振興団体であるDUMBO Improvement Districtとともに実施された。ニューヨーク市、地域団体、民間企業による協力体制のもとで実現したこのプロジェクトは、パブリックアートを通じた都市文化の醸成という意味でも重要な取り組みである。
花原が代表を務めるSOAR NYは、NY・東京・上海を拠点に活動するグローバルデザインスタジオ。大胆かつ美しいビジュアル表現を強みに、都市空間に記憶と感性を残すデザインの可能性を広げている。「Water Game」 はその理念を体現する最新の成果として、アートと都市との新たな関係性を提示するものとなった。








Water Game
所在地:108 Adams Street, Brooklyn, NY (アダムス通りとプロスペクト通り交差点)
完成時期:2025年7月
主催:NYC DOT Art、DUMBO Improvement District、Colossal Media
アーティスト:花原正基 (SOAR NY 代表)
SOAR NY公式サイト
https://www.soarnewyork.com
Instagram
https://www.instagram.com/soarnewyork/