LIFE STYLE | 2023/11/03

脚本、演出など頭をフルに使うものこそ、
睡眠を確保する| はたらくみんなの睡眠事情
映画監督 穐山茉由

構成:舩岡花奈(FINDERS編集部)

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さまざまなクリエイターの方々の睡眠事情を聞き、クリエイターにとってより良い働き方を見つけていくシリーズ「働くみんなの睡眠事情」。

会社員として働きながら映画学校に通っており、監督になったという「二足のわらじ」の生活をしていた経験もある穐山監督。会社員の仕事が終わってから、映画制作をしていた時期の睡眠事情や最近の生活との変化などを見直しました。

穐山茉由

映画監督

OEMメーカーを経て外資系ファッションブランドのPRを担当。31歳で映画美学校に入学、勤務を続けながら映画制作を学ぶ。2018年には初の長編『月極オトコトモダチ』が、第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門へ正式出品。 さらに「MOOSIC LAB 2018」で長編部門グランプリほか4冠達成。 2020年『シノノメ色の週末』では第31回日本映画批評家大賞「新人監督賞」を受賞。 2023年11月3日(金・祝)に全国公開を控える『人生に詰まった元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択した』の監督を務めている。

大切な仕事ほど「睡眠」を確保する

―― 1日の睡眠に関するスケジュールを教えてください。

穐山:基本的には7〜8時間の睡眠時間を取っています。撮影がある期間でも最低5時間は睡眠時間を確保するように心がけています。

―― 寝に関して、最近使っている/悩んでいる寝具やアイテムがあれば教えてください。

穐山:季節に合ったブランケットの良いベッドリネンと抱き枕は迷っているアイテムです。

―― これまで、睡眠の習慣を大きく変えたことはありますか? そのきっかけや、その後の仕事や生活への影響がどのようなものになったか教えてください。

穐山:映画学校に通っていた時期や、卒業後にマラソンをやっていた時期はまだ会社員をしながらでした。自主映画を撮っていたときは監督以外の仕事も多く、睡眠時間を削減しても作業が尽きないこともありました。

当時はギリギリで回っていましたが、映画制作や仕事にも無駄がなかったと思います。できるようになるからは睡眠を出来るだけ意識しています。

――と仕事の睡眠のバランス、優先順位に関して、どのように考えますか?

穐山:映画学校に通っていたときは、映画制作に関することを最優先にしていました。ただ、年齢を重ねて体力的に厳しくなりましたが、仕事の効率やパフォーマンスを上げるという観点でも、大事な時期は睡眠を優先させられました。

――と仕事に関する失敗エピソード、またそれを経ての対策や出来事があれば教えてください。

穐山:仕事帰りに深夜のファミレスで脚本を書きながら寝落ちしてしまい、結局執筆が進まなかった事がありました。また、撮影が進む途中から疲れてしまい、本番中に頭がぼーっとして焦ったこともあります。

脚本や演出など頭をフルで使い、なおかつ締めがあると切り仕事のつもりで、睡眠時間を気にしています。そのほうが結果効率よく、アイデアも出やすいなと感じます。


11月3日(金・祝)公開『人生に詰まった元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』