文:FINDERS編集部
業績好調なキヤノンが新規事業に挑戦
疲れて仕事から帰ってきたらお風呂に入って寝るだけ。その間触っているのはスマホのみという人は少なくないだろう。お気に入りのコンテンツで日々の疲れを癒そうにも、モニターを見続ける性質上、疲れ目や脳の覚醒の原因となるなど、肉体的な負担となっている点も否めない。モニターから目を離し、落ち着いた照明とお気に入りの音楽で時間の過ごし方を変えてみるのはいかがだろう。
「albos Light & Speaker」はカメラメーカーのキヤノンが生み出したスポットライト型のアルミスピーカーだ。キヤノンが新しく展開する、生活家電を扱うブランド「albos」の第一弾プロダクトとしてリリースされた。
本体はアルミ素材の削り出し。不安定そうな構造に反して、安定感、高級感を感じさせるデザインだ。
土台部分は操作パネルとなっており、ボディ部分がスピーカーに。上部にはスポットライト型の照明が仕込まれており、円柱型にすることで360度に音と光が広がる。
照明部分は自由に動かすことができるので、間接照明として使ったり、ベッドサイドに置いて手元の本だけ照らしたりと自由度が高い。白色と暖色の切り替えと3段階の明るさを、シーンに合わせて選ぶことができる。
スピーカーはボディ上部に10Wのフルレンジスピーカーを、下部には低音を強調するためのパッシブラジエーターを搭載。テクノ、エレクトロニカアーティストのWata Igarashiは、「アンビエントやジャズ系のサウンドを聴くにはうってつけ」と評している。
電源はACアダプターか内蔵バッテリーを利用。バッテリーはライトのみで最大8時間、スピーカーのみで最大5時間、同時使用で最大3時間の連続使用が可能。カラーはシルバーとブラックの2色展開だ。
2021年の決算において監視カメラなどの新規事業や、デジカメといった主力製品の売り上げ好調も影響し業績を伸ばすキヤノン。新ブランド「albos」では今後どのようなプロダクトを展開するのだろうか。老舗企業の新たな挑戦に期待したい。