文:窪田みちる
NetflixやAmazon Prime Videoなどの動画配信サービスが普及し、自宅で映画やドラマを手軽に鑑賞できるようになった。より良い映像体験のために、テレビの買い替えを検討している人も少なくないのではないだろうか。
そんな中、韓国の家電メーカーLGが発売した衝撃的なテレビが話題になっている。
パネルの重量は900キログラム
LGは9月中旬、ホームシアター向け新型テレビのラインナップとして「Direct View LED Home Cinema Display」を発表した。さまざまなスクリーンサイズやパフォーマンスレベルが用意されている中で、注目を集めているのが325インチの8Kテレビだ。テレビの対角線の長さは、約8.26メートルで、パネルの重量は900キログラム(2000ポンド)を超えるという。
このサイズの大きさから、プロジェクターの代替品として使用できそうだが、プロジェクターは暗い部屋でしか適していないのに対し、このテレビは明るい部屋でも視聴できる。最大輝度は1200nitsであり、これはハイエンドテレビに匹敵する明るさだ。
LGの公式サイトでは、このテレビを「ホームシアターを“映画館”にする、他には類を見ない映像体験を提供する」と説明しており、その迫力に自信をにじませている。
また、ランナップの中でも特に大きなサイズを選ぶ場合は、従来通りのアスペクト比16:9のパネルを選ぶ必要があるが、それ以外であれば2つの映像を並べることの出来る32:9の「ウルトラストレッチ」を選択することも可能だ。
設置、保証、サポートだけで330万円相当
LGでは現在、「Direct View LED Home Cinema Display」の注文を受付中。ただ、カスタムオーダーとなっているため、正確な販売価格は示されていない。LGはこのテレビの設置、保証、サポート(年2回の定期検診を含む)だけで3万ドル(約330万円)の価値があると見積もっており、総額はかなり高額となると目されている。『CNET』は、325インチの8Kテレビの価格を、170万ドル(約1億9000万円)であると報じている。
規格外のテレビを実現させたLG。今度はどのような新製品で人々をあっと驚かせてくれるのだろうか。