文:FINDERS編集部
最高時速100キロ。価格はおよそ20万円
昨今盛り上がりを見せるE-バイクシーン。原付きや小型バイクに取って代わる形で日本でも少しずつ普及が進んでいる。ガソリンエンジンを積まないことによるものか、比較的自由なデザインが多い。
スウェーデンのSTILFOLD社が生み出すE-バイクブランド「STILRIDE」もその一つだ。
「STILRIDE1」
シンプルな流線型のメタリックボディが目を引く。一枚のステンレス板を切り抜き、折り曲げていくことで、本体重量や部品数を大きく抑えつつ、継ぎ目のない複雑な形を実現している。
折り紙からから着想を得た「STILWORKS」と呼ばれるこの手法こそSTILFOLD社の特色の一つ。ステンレスの切り抜き、成形を行う機器は比較的小型のモジュール式となっているため、低コストで生産拠点を作ることができ、生産〜販売を、各地域内で完結させることで、輸送時のCO2排出やコストを抑えることができる。
最高速度は100キロ/h、最長航続距離は約120キロと、E-バイクとしての性能はミドルクラス。
しかしディテールのなんと美しいことか。昨今、イギリスのテックブランドNothingとの協業でも注目を集める、シンセサイザーメーカー・Teenage Engineeringをはじめ、スウェーデンは無骨だが、シンプルでいてどこか手に馴染むデザインを生み出しているように感じる。
日本での販売は未定だが、価格は€1万5000なのでおよそ20万円ほど。2024年春に発送を開始するそうだ。