活動のきっかけはいじめ
そんなグレースさんが、障害者に対する理解を促進するための活動を行ったきっかけは、学校で受けたいじめだった。
グレースさんは2017年、障害者をよりよく理解してもらう必要があると考え、母親のリンダさんと共に、『グレース・エフェクト』と名付けた講演を立ち上げた。2人は、同年10月のロックウッドバレー中学校での講演を皮切りに、ダウン症についての啓発運動を進めてきた。
リンダさんは、グレース・エフェクトについて「子どもたちに、苦しみ、優しさ、敬意、自分自身の価値を教えています。途中にロールプレイングや動画も取り入れられ、非常にインタラクティブなものです。私達はただ、グレースのような人間の一日がどのようなものか子どもたちに教えたいのです」と『FOX2NOW』に語る。
「モデル=長身で細身」の時代は終わりつつあるのかもしれない。ステレオタイプ的な美しさではなく、多様な美が浸透した世の中になることを強く願っている。