11歳の娘が成長するまで彼氏に甘えるべき
カードの示す解釈は2通りあります。
ひとつは、相談者たんたんさんのところに向かってくる来る船があって、そこに乗っている男性が「この船に乗りなさい。そうすればいい未来がやってくるよ」と伝えていると読み取ることができるわ。この男性は今、たんたんさんと暮らしている彼氏よ。この彼氏について行きなさいってことね。
結局、3年前に今の彼氏さんは、離婚してシングルマザーになり困ったたんたんさんに手を差し伸べて、生活の安定を提供し、子どもの面倒も見てくれているのよね。彼女も文句を言いながらも居心地はいいから、男としての物足りなさはあるものの、彼氏に心を許しているのよ。
ところが、同棲を始めた彼氏を男として見られず、気持ちに霧がかかって見通しが立たず、モヤモヤとしているわけよね。それに対してヒステリックにピリピリとしているわけだけど、私からみたらたんたんさんは彼氏に甘えていると思うわ。そこら辺が「本音を言うと生活もあります」と経済的に依存している姿となってるわけだし。
おそらくたんたんさんは、本気で仕事したらすごくできる人で、もしかしたら彼氏より稼げてしまうかも。とてもパワフルなエネルギーがあって自分でやっていける自信が奥底にあるから、彼氏が下に見えてしまってるんじゃないかしら。何を甘えておいて贅沢なこと言ってんのよ（笑）。でも、そんなものよね。という解釈がまずひとつね。
それからもうひとつの解釈は可能性はかなり薄いけど、今の彼氏とは別に頼れる男性が現れるか、もしくは彼女の中で実はすでに意中の人がいるパターンも。3カ月～半年先にそういう人が現れて、彼氏とのモヤモヤした関係が、その新たな男性によって切り拓かれこともあり得るわ。
ただ残念ながら、カードにはその可能性が出ていても、私は後者はないと思うの。だってたんたんさんはすでに49歳。今、一番大事なのは11歳の娘で、少なくとも成人するまでは育て上げる責任があるわけですよ。それまではあと9年もあるわけで、その間に自分の幸せを一から見つけるのはまた別な話ですからね。仮に今、彼女が経済的に頑張ろうとしても、11歳の娘を抱えたままでは限界があるわけです。
一方、彼氏は、たんたんさんと一緒になるタイミングを虎視眈々と待っていたわけですよ。タイミングよくハマって、3年も一緒に暮らしておきながら、急にいなくなったら、子どもに説明がつかないでしょ。少なくとも精神的に安定する年齢になるまでの間はこの彼氏と結婚しないまでも、一緒に暮らすべきだと思うの。
3人でうまくやっているなら、この恵まれた状況をありがたいと思って、あと数年間は我慢するというと言い方は悪いけど、彼氏に甘えるべきね。
そしてその間に自分の道を見つけたらどうかしら。たんたんさんは、優秀な人だと出ているので、キャリアアップのために資格を取ったり転職したりするといいと思います。本格的に働き出して、自立できるようになった時に、そこで改めて彼氏とのこれからを考えてもいいんじゃないかな。
その時たんたんさんは50代後半。彼氏とは腐れ縁になるのか、それとも恋愛対象として見られない彼氏とは一緒にいられないとなるのか。その時、決めればいいんじゃないかしら。
娘が成人するまでに彼氏と一緒にいたら、情も湧くでしょう。子どもが彼氏に懐いてますます関係良好になれば、たんたんさんは母親としてこの彼氏を決して無下にはできないはずよ。「ペンタクルの7」でも出てるように、すでに2人の生活の種は蒔かれていて、3年も水やりしてきてるわけです。
むしろ問題は、「ソードのクイーン」が示す女性のヒステリックさ。男女を示すカードとしてキングとクイーンが出てるけど、カードを見て。クイーンの方が、剣が長いでしょ。結局、女の剣のほうが鋭いのよ。「ソードのキング」は（逆）だとDVやモラハラ、パワハラ男になって言葉で責めたり、暴力を振るったりする男になるけど、「ソードのクイーン」は暴力こそ振るわないまでも、相手を隅に追いやってジワジワと絞め殺すの。一見男の剣の方が怖そうだけど、本当は女の剣の方が怖いのよ（笑）
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