文:滝水瞳
新型コロナウイルスの感染拡大により失業を余儀なくされ、世界各地で生活に困窮する人が増えている。
そんな中、幸運にも新しい職を得たある女性の行動がSNS上で大きな話題を呼んでいる。
SNSで2000万再生を記録
アメリカ・ジョージア州ディケーターでバーとレストランの店「ザ・スポット・スポーツバー&グリル」でマネージャーを務めるダカラ・スペンスさんは先月、従業員を雇用するため、カラヤ・ジョーンズさん(21歳)との面接を行った。『CBS46』によると、スペンスさんは一目見た瞬間、カラヤさんのエネルギッシュな魅力を感じ、その前向きな姿に感動したという。
面接終了後、カラヤさんは店を後にし駐車場に出ると、突如歩みを止め、周りを見て誰もいないことを確認。そして、採用を確信したのだろう。その場で全身を使った激しいダンスを魅せた。数秒間の踊りの後、まるで何事もなかったかのように再び歩き始めた。
しかしこのダンス、誰も見ていなかったわけではない。スペンスさんは監視カメラを通して見ており、予期せぬカラヤさんのダンスに大爆笑していた。
その後、カラヤさんは無事採用。スペンスさんは電話をし、「あなたを雇うつもりよ。それと、あなたのハッピー・ダンスを見たわ、だから引き続き踊り続けられるわよ」と伝えると、カラヤさんは嬉しさのあまり叫んだという。
スペンスさんは9月30日にInstagramを始め、TikTokなどでこの監視カメラの映像を公開。すると、大きな反響を呼び、2000万回以上再生された。動画には「彼女カラヤさんは雇用したことを決して後悔させない。きっと仕事が大好きだから情熱的に働くでしょうね」「素晴らしい機会をありがとう、そして彼女を幸せにしてくれてありがとう」「プロフェッショナル級の立ち去り方だ(笑)」など、さまざまなコメントが届いた。現在、同店で接客係として働いている。
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