文:ヤジマミユキ
自分の子どもが初めて言葉を話す。それは親にとって待ちに待った喜びの瞬間である。ただ、それは成長すれば誰にでも当たり前にやってくるわけではない。
SNSに投稿された、ある自閉症の少年と家族の動画が話題になっている。
自分の名前、そして家族の名前を呼ぶ自閉症の男の子
米国オハイオ州グローブシティに住むマイカ・マクガイア君(5歳)は、自閉症のため自分の名前はおろか、言葉を話すことができない。母親のヘイリー・マクガイアさんは「マイカは話しませんが、とても愛らしくて優しい心を持ったおとなしい子です」「自閉症の中には触られるのが苦手だったり、一人でいるのを好む子もいます。ですが、マイカはとても愛情深い子で、いつも私たちに幸せと勇気を与えてくれていました」と『Newsweek』の取材に語っている。
5歳になったマイカ君はひと言ふた言、ほんの少しだが言葉を発するようになった。そしてついに、マイカ君は家族が見守る中、ヘイリーさんの妹が話す言葉をリピートし、「マイカ」と自分の名前を話した。さらには、パパ、ママ、家族の名前も話せるようになったのだ。
マイカ君が自分の名前を発した瞬間、家族は心の底から喜び感動。マイカ君も誇らしく満足そうな笑みを浮かべた。