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文:仲田拓也
突然の事故や急病人が出た時、119番通報し、救急車を呼ばなければならない。しかし、実際このようなシチュエーションに遭遇したら、冷静な行動を取ることは意外と難しいだろう。
そんな中、11歳の少年がとった勇気ある行動が話題となっている。
めまいを起こし動けなくなった祖母
米国インディアナ州インディアナポリスに住むPJ・ブリュワー・レイ君(11歳)は8月下旬、祖母のアンジェラ・ブリュワー・レイさんと一緒に散歩していた。お気に入りのゴーカートに乗って遊んでいたPJ君。すると自宅から約2.4キロ離れたところで、アンジェラさんは突然震えだし、めまいを起こした。道路標識にもたれたまま動けなくなってしまったアンジェラさん。これは低血糖によるもので、一刻も早く適切な処置を行う必要があった。
アンジェラさんの異変に気付いたPJ君はすぐさま行動に移った。急いで自宅に戻り、アンジェラさんのメルセデスベンツに乗り込み、運転して戻ってきたのだ。
アンジェラさんは「PJは私を車で自宅まで連れて行ってくれました。家の車道は広くはありませんでしたが、彼は縁石に乗り上げたり、草むらに入ってしまったりすることはありませんでした」と『13WTHR』の後の取材に語る。ガレージに自動車を停めたPJ君は、アンジェラさんを介抱。ブドウ糖のタブレットを飲ませるなどの対処を適切に行い、体調がよくなるまで側にいたという。