文:KNYS
欧米の結婚式では、新郎に付き添ったり世話をしたりする人を「アッシャー」と言い、その中でも結婚指輪交換のサポートなど、特に大切な役割を担う人は「ベストマン」と呼ばれる。新郎との信頼関係が最も深い人が選ばれるのが一般的だ。
今、ある新郎が2年下のダウン症の弟にベストマンを依頼する動画が、SNS上で話題になっている。
ダウン症の弟にベストマンを依頼する兄
来年7月に結婚を控えたウィル・クラウセンさん(24歳)にはダウン症の弟、ヘンリーさん(22歳)がいる。ウィルさんは自分の結婚式でベストマンを依頼できるのは、弟であるヘンリーさんを置いて他にはいないと考えていた。
ウィルさんは「ヘンリーはとても優しい心を持っていて、誰のことも悪く言ったことがありません。僕にとって、ヘンリーが僕の結婚式のベストマンになるのは当然のことでした」と『In The Know』の取材に語る。
そしてウィルさんはヘンリーさんに自らの思いを伝え、ベストマンになることを依頼するために、あるサプライズを仕掛けた。
土の中から見つかった瓶に書かれたメッセージ
ある日、ヘンリーさんが庭で金属探知機を使っていると、土の中の瓶が反応した。実はこの瓶、ウィルさんがあらかじめ埋めていたものだ。この瓶の中には、1枚の手紙が入っていた。
「ヘンリー、君は僕にとって最高の兄弟であり最高の友人だ。だから僕の結婚式のベストマンになってくれないか?」
メッセージを読んですぐに理解し「はい」と答えたヘンリーさんは、ウィルさんの胸の中に飛び込み、結婚を祝福した。