文:宮下高明
飼い主にとって家族も同然のペットがもし、大都会で迷子になってしまったら、筆舌しがたい不安に駆られるだろう。もちろん、迷子になったペットも、その飼い主以上に不安に違いない。
交通量の多いことで知られるタイの首都バンコクで迷子になった仔犬と、飼い主の奇跡の再会が大きな注目を集めている。
生後4カ月のブルテリアがバンコクで迷子に
バンコクで、わずか生後4カ月のブルテリアの仔犬キョウは、運悪く飼い主とはぐれ、迷子になってしまった。『The dodo』によると、飼い主はこの時レストランで忙しく働いていたため、キョウがいなくなったことに気づかなかったという。
周知の通り、犬は離れた場所からでも匂いを辿って元の場所に帰ってくることができるが、この時はうまくいかなかった。匂いを頼りに道を進む犬にとって、バンコクの路上は、人、店、食べ物などの色々な匂いが複雑に入り混じあい、とても迷いやすい場所なのだ。
キョウは、飼い主の元に戻るため、6時間近くもバンコクの街を歩き回った。しかし、努力むなしく、自分の家まで自力でたどり着くことはできなかった。
ところが、キョウはバンプーにあるプタラクサ動物病院を見つけることに成功。ここは、1カ月ほど前に飼い主が仔犬を連れて予防接種を受けに来たかかりつけの病院だ。
キョウが動物病院の玄関を叩いたり、吠えたりすると、獣医の助手が駆けつけた。そして、この動物病院の通院記録から飼い主が判明し、電話で連絡した。約15時間ぶりにキョウは飼い主と再会を果たした。「飼い主は大喜びしている」「犬も幸せそうです」と動物病院。