文:山田山太
親からの虐待を受けてしまう生き物は、人間だけではない。
生後まもなく不幸に見舞われた一匹の犬が、その後幾多の困難を乗り越え、SNSで多くの人々に愛されるまでに成長した。
生後13日目、母犬に襲われる
ジャーマン・シェパードとボーダーコリーのミックス犬であるブロディは、生後13日目、不幸にも母犬に襲われ、大怪我を負ってしまった。その際ブロディは頭蓋骨、顔面を損傷し、視力も一部失った。
その後、ブロディは運良く引き取り手に巡り会えたが、わずか5カ月後、飼い主は元気がありすぎて極度に興奮してしまうという理由で、ブロディをカナダ・アルバータ州のオールド・マクドナルド犬舎まで返してしまった。
愛に溢れた家族との出会い
生後まもなくから困難に見舞われたブロディだったが、ついに転機が訪れる。同じくアルバータ州に住むアマンダ・リヒターさん(30歳)は、この犬舎のFacebookでブロディのことを見つけ、一目惚れ。ボーイフレンドのブラッド・エイムズさん(23歳)と一緒に昨年9月、犬舎までやってきてブロディに会うと、その日の内に連れて帰ることを決心した。
アマンダさんは、『METRO』の取材に、「確かに元気過ぎるところもありますが、すごく賢いです。だいたい10分ぐらいあればどんな芸だって覚えます」と語っている。