新宿「添好運」テイクアウトランチセット お粥セット900円、香港式炊き込み御飯セット1000円(各烏龍茶付き)
日比谷ミッドタウンの目の前で、いつも行列している点心屋がある。世界一安いミシュラン1つ星店として香港からやってきた「添好運(ティムホーワン)」だ。
香港一流ホテルの点心師が、本格的な点心をリーズナブルな価格で楽しめる様にと始めた店だけあって、日本に上陸してからも絶大な人気を誇り、昨年は新宿店がオープン。新宿西口のオフィス街にも近い新宿店では、テイクアウト限定のランチセットを5月からスタートした。
人気メニューを少しずつ楽しめ、お茶もセットで付いているので時間の限られたランチタイムでも気軽に「添好運」の魅力に触れられる。
テイクアウト専用の窓口で注文し少し待ち時間があったのだが、受け取ってその訳がわかった。焼売は蒸し立て、春巻きは揚げたて熱々で提供されるので、オフィスに持ち帰っても出来たての味が楽しめる。
「お粥セット」「香港式炊き込み御飯セット」と2種のランチセットを購入したが、特に、旨みが詰まったお粥が絶品だった。
塩豚の入った広東式のさらさらなお粥、見た目の地味さに反して旨みとコクがめっぽう強い。ピータンや塩卵の塩気も心地よく、香港で食べた朝粥を彷彿とさせた。
メロンパンに見えるが、中からはBBQポークが現れるベイクド チャーシューバオ)。
おかずは、ポークと海老の焼売、キノコと筍の揚げ春巻き、そして看板商品のベイクド チャーシューバオ。メロンパンの様な見た目のベイクド チャーシューバオは、ほんのり甘いサクサクしたパンの中に、チャーシューがたっぷりと入っている。
醤油ベースのこっくりとした甘辛いタレが柔らかいチャーシューと一体化し、パンの食感も良いアクセントになり、かぶり付くのが楽しくなる一品だ。
スパイスのクセ等は無いので誰でも食べやすい味ではあるのだが、日本人の発想には無いような、甘い×しょっぱい組み合わせで、ちょっとした味覚旅行気分も味わえる。
遠出したり旅行ができなくても、いつものオフィス街のテイクアウトランチで小さな気分転換を図れるのだから、コロナ禍の楽しみは探せばまだまだあるはずだ。
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※感染症対策を徹底した上で、無理のない範囲でお出かけください。
※取材時の情報を元にメニュー・価格・提供時間等を記載していますが、状況によって変化する可能性が高いため、お店のSNSやホームページなどで事前にご確認をお願いします。