文:仲田拓也
1921年にイタリア・フィレンツェで創設されて以来、世界のファッション界を牽引してきた高級ブランド、グッチ。スタイリッシュでラグジュアリーな財布やバッグが、世界中の人に愛されている。
そんなグッチが、この度起用したモデルが大きな注目を集めている。
イタリア版『ヴォーグ』に登場したダウン症のモデル
先月、ダウン症のモデルであるエリー・ゴールドスタインさん(18歳)は、イタリア版『ヴォーグ』に、グッチのマスカラ「L'Obscur」のモデルとして登場。さらに先月中旬、グッチのInstagramにエリーさんの写真が掲載されると、80万件以上の「いいね」を獲得し、大きな反響を呼んだ。グッチがダウン症のモデルを起用するのは、これが初めてだ。
現在はエセックス州レッドブリッジの大学で、パフォーマンスアートのクラスに在籍しているエリーさん。グッチのキャンペーンの経験について「モデルは本当に楽しかったし、グッチのドレスも素晴らしかったです。写真撮影したことを誇りに感じていますし、もっと有名になりたいと思いました。これからは他のブランドのモデルになることも楽しみにしています」と『METRO』の取材に述べている。
エリーさんが障害を持つ人々のマネージメントを行う代理店「ゼベディ・マネージメント」と契約したのは3年前。それ以来、エリーさんにはモデルの依頼が殺到。2018年にはテレビのゴールデンタイムで放送されたドラッグストア「Superdrug」のクリスマス広告に登場。昨年夏の女子ワールドカップでも、ナイキの広告でモデルを務めた。