アメリカとカンボジア。2つの祖国と愛する父親のために
『TODAY』によると、ジョーダンは16歳の時、エキジビジョンマッチに参加するため、親子でカンボジアへ帰国したという。2人はインターネットを介して有名な存在になっていており、空港に降り立った瞬間から、まるで国賓のような歓迎を受けた。
ジョーダンはカンボジアの公用語を話せなかったが、それでも通訳を通して、かつての自分のような孤児たちに自らの経験を語りかけた。そして、現在の自分があるのは父親のおかげであるということも。
ジョーダンは最近、腕にカンボジア国旗のタトゥーを入れた。アメリカを代表することに無上の誇りを持つジョーダンだが、心の中ではカンボジアも代表する気持ちでいるようだ。
新型コロナウイルス感染拡大のため、東京五輪のほとんどの競技は無観客で行われる。ジェリーさんは飛込競技が行われる東京アクアティクスセンターで、直接ジョーダンを応援することはできない。ジョーダンはそれでも「父が誇らしく思えるようになりたい」と前を向く。男子10m高飛込予選は8月6日(土)、準決勝と決勝は翌7日(日)に行われる。