文:岩見旦
6月は「プライド月間」として、世界中でLGBTの権利を啓蒙する活動が行われている。日本でも、レインボーフラッグを掲げたパレードやイベントを見たことがあるだろう。
しかし地域によっては、玄関先にレインボーフラッグを掲げることを禁止しているところもあるよう。ところが、そんなルールの抜け穴を見つけたカップルが、海外の電子掲示板『Reddit』で注目を集めている。
管理組合がアメリカ国旗以外の掲揚を禁止する方針
米国ウィスコンシン州に暮らすメモ・ファシーノさんと夫のランス・ミエさんは、5年前から自宅の玄関先にレインボーフラッグを掲げていた。ところが先月、地元の不動産管理組合(HOA)がアメリカ国旗以外の掲揚を禁止する方針を固めた。何でも近隣住人がBLMやシン・ブルー・ライン(警察への敬意を表すシンボルだが、BLMに反対を示すのに用いられている)などの旗を掲げていたのが、理由だという。
その翌日、何者かが管理組合に通報したようで、ファシーノさんの元にレインボーフラッグを片付けるようメールが届いた。ファシーノさんは要請に応じ、レインボーフラッグを撤去。しかし、性の多様性を支持する方法はないかと考えたファシーノさんは、驚きの行動に出た。
管理組合の規約を調べたところ、「取り外し可能なライトは許可されている」と書かれていることに気付いたのだ。そこで、ファシーノさんたちは6色の照明を購入し、自宅を虹色に輝かせた。もちろん、管理組合の規約に違反していない。ファシーノさんは「私たちのシンプルな旗より、少し目立ちますね」と述べ、「レインボーフラッグ自体やその表している意味に不満を言う人にとって、とても面白いでしょう」と続けた。
次ページ:「秀逸な対応にブラボー」8万5000いいね!