CULTURE | 2021/04/07

日本って意外とサステナブル? 「世界で最も環境に優しい国」ランキングを図解してみた

文:岩見旦
2015年、国連で開催された「国連持続可能な開発サミット」にて、17の目標と169のターゲットからなる「持...

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文:岩見旦

2015年、国連で開催された「国連持続可能な開発サミット」にて、17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択された。世界的に環境に配慮した政策やビジネスの必然性に注目が集まっている。

そんな各国の環境保全の取り組みを示す指標が環境パフォーマンス指数(EPI)だ。イェール大学環境法政策センターが、180カ国の政府・民間による環境政策のパフォーマンス(実績)や環境の持続可能性を、さまざまな項目から分析・数値化し、国別にランキング付けした指標である。

『Visual Capitalist』は2019年度のEPIを元に、世界で最も環境に優しい国トップ40のインフォグラフィックスを制作。果たして、どんな国が環境政策に積極的なのだろうか?

環境に優しい国の共通点

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ヨーロッパ、アジア・オセアニア、東アフリカ、北米の地図の中に、EPIの数値が高く、上位にランクインしている国ほど、濃い緑で描かれている。トップ10は下記の通り。

1位 デンマーク(EPI 82.5)
2位 ルクセンブルグ(EPI 82.3)
3位 スイス(EPI 81.5)
4位 イギリス(EPI 81.3
5位 フランス(EPI 80)
6位 オーストリア(EPI 79.6)
7位 フィンランド(EPI 78.9)
8位 スウェーデン(EPI 87.7)
9位 ノルウェイ(EPI 77.7)
10位 ドイツ(EPI 77.2)

トップ10はすべてヨーロッパの国であり、トップ40はすべて世界銀行から「高所得国」に分類される国である。環境政策の成果とその国の豊かさが、高い相関関係になることが分かるだろう。その一つの要因として、環境政策で実績を上げるためにはインフラコストが掛かり、特に大気汚染の抑制、下水処理や有害廃棄物の処理などには莫大な費用が掛かるようだ。

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