人と人とのつながりが英語力を伸ばす
―― その後、35歳で「英会話のNEW」を開校されましたが、どんなきっかけがあったのでしょうか?
岩崎:2011年の東日本大震災が私にとって大きかったです。このままでいいのか、もっと人に関わる仕事がしたいと思って、猛烈に火が付きました。最初は、受講生に合わせてカスタマイズしたレッスンを作るマンツーマン英語レッスンする、今でいうコーチングのようなことをしていました。3カ月毎日学習するというプログラムですね。
―― そして、今メインでサービスを提供している「外国人と日記コース」につながっていくというわけですね。
岩崎:このコースは、受講生とネイティブ講師がマンツーマンでつながって交換日記をすることで、書くコミュニケーションを通して、英語力を伸ばすというプログラムです。
マンツーマン英語レッスンをやる中で、同じようにやっていても、英語力が伸びる人となかなか伸びないが出てきました。何が違うんだろうと考えている時期に、ある元受講生と話す機会がありました。その方は英語がまったく話せないレベルから、10年間独学でさまざまな勉強をして、英語がペラペラに話せるようになり、TOEICもほぼ満点で、現在は外資系で働いています。
その方に何が一番英語力を伸ばすのに効果的でしたか?と聞いたら、英語スクールではなく、ネイティブの友人とのメールだったというんです。外国人から恋愛相談をされて、それに返事をするため頑張って英語のメールで書くという。それを聞いた時、人と人とのつながり、リレーションが最も重要であることに気付いたんです。これまでさまざまな受講生を見てきて、この人と喋りたいとか、こんなことをやりたいみたいなものがある人が、もれなく伸びていました。
この要素をプログラムに盛り込めないかと考えて、試行錯誤を繰り返して、たどり着いたのがこの交換日記です。
―― 現在、英語学習では話すトレーニングを中心に置いたオンライン英会話が主流ですが、書くトレーニングに着目した交換日記は一線を画しますね。
岩崎:皆さん、英語を話せるようになりたいと言うんですが、書くトレーニングってあんまりしなんですよね。ただ、書けないことって話せないんです。これってどう英語で表現すればいいのか?と考えて書いて、それを確認して添削してもらうことを繰り返すと、英語力の向上に大きくつながります。ただただ闇雲に話すトレーニングだけしても、なかなか伸びにくいんです。もちろん交換日記だけでペラペラになるわけではありません。他の学習に交換日記を加えることで、効果を発揮します。
―― 交換日記コースの受講生はどんな方が多いですか?
岩崎:これまでのべ500人以上の方が受けてきて、30代、40代の女性の割合が多いですが、男性の方も一定数います。これまで勉強として学んできた英語を、実際にコミュニケーションに活かす場が出来てい嬉しいと言われますね。TOEIC向けの学習をしていないのにも関わらず点数が100点上がった人や、中高生の中には英検2級や準1級に受かった方もいます。
あと、英会話スクールに通うのが難しい人や、忙しくてオンライン英会話が出来ない人が、交換日記ならいつでもスキマ時間にできるし、双方向で学べるのが楽しいという声も寄せられています。
―― 「英会話のNEW」で英語学習が継続できる理由がはっきり分かりました。
岩崎:英語を使えるようになると、人生が楽しくなるというのは私自身が痛感しています。英語を話せるようになりたいとビジョンを描いていても一歩踏み出せない人のために、弊社はそのハードルを出来る限り下げたいと思っています。気軽にトライしていただき、英語の楽しさを人生に取り込んでほしいです。
筆者は今回、「外国人と交換日記コース」を3カ月間、受講する。この書くトレーニングを通して、自らの英語力がどれだけ伸びるのか、身を持ってレポートする。3カ月後の後編をぜひお待ちいただきたい。
現在、「英会話のNEW」では、この交換日記コースのお試しプラン等を提供している。興味のある方は公式サイトをチェックしてほしい。