文:汐里
昨年、アメリカで発生した反人種差別を訴えるブラック・ライブズ・マター(BLM)運動。これをきっかけに、世界中に共感の輪が広がった。
そんな中、1人の女性がTikTokに投稿した動画が注目を集めている。改めて黒人差別や多様性について考えてみてほしい。
茶色のトゥシューズの開封動画がTikTokで44万いいね
米国オクラホマ大学に通う黒人バレエダンサーのキラ・ロビンソンさん(18歳)が1月18日、自身のTikTokに開封動画を投稿した。動画の中でロビンソンさんは、「何だと思う?」と呼びかけながら、とてもワクワクした様子で箱を開ける。中から出てきたのは、米国バレエ用品メーカー「Suffolk」から発売された茶色のトゥシューズ。ロビンソンさんは、「履くのが待ち切れないわ」と声を上げて大喜びした。
彼女がこれほどまでに茶色のトゥシューズに喜ぶのは、自身の肌の色にマッチするトゥシューズが非常に珍しいからだ。販売されているトゥシューズはピンクや白のものが多いため、彼女はこれまでファンデーションで色付けしたトゥシューズを履き、パフォーマンスしていたという。
この投稿は現在までに44万件以上の「いいね」を獲得。「世界中のバレリーナが履けるトゥシューズが発売されて、私も嬉しいです」「これこそ人種の多様性だわ」などのコメントが寄せられた。
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