Photo by Shutterstock
文:ヤジマミユキ
お掃除ロボットや自動車の自動運転など、今や私たちの生活に大きく浸透したAI。しかしながら、時にその正確性が仇になってしまうことも。
YouTubeで起こったトラブルが、海外で大きな話題を集めている。
登録者数100万人超の人気チェスYouTubeに災難
「アガドメーター」の名前で知られるクロアチアのチェスプレイヤーのアントニオ・ラディッチさん(33歳)は、チェスのYouTubeチャンネル『agadmator's Chess Channel』を運営するYouTuberでもある。2017年に開設したこのチャンネルは、現在チャンネル登録者数100万人を超え、チェスの分野では世界で最も人気だ。
ところが昨年夏、「有害または危険なコンテンツに関するポリシー」の違反で、YouTubeチャンネルが突然停止されてしまった。
問題とされた動画は、5度の米国チャンピオンを獲得し、当時最年少でチェス界の最高タイトル「グランドマスター」の称号を手にしたヒカル・ナカムラ氏の盤面を解説したものだ。
24時間後、無事にチャンネルは復活したが、YouTube側から停止した理由について特に明かされなかったという。
次ページ:発言の80%以上で「白」「黒」などと発言