LIFE STYLE | 2021/02/03

ホームレスに支援の手。真冬の寒さがしのげる睡眠ポッド「ウルマーネスト」がドイツの都市に設置

文:滝水瞳
新型コロナウイルスの感染拡大によって経済危機に陥り、路上で生活を余儀なくされる人が世界各地で増えている。 ...

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緊急避難先として活用を

この「ウルマーネスト」を製作したのは、ウルムを拠点にするハードやソフトウェアの新興企業2社とコンピューター科学者らからなる6名のチーム。2018年にウルムの市役所や消防隊、警察、医療スタッフらとの協議を経て発案された。ウルムでは、宿泊施設を利用するための条件があり、利用できないホームレスも存在する。そこで、緊急避難所として活用してほしいと、このポッドの製作に至った。

製作においては、まず設計士らがスケッチや模型製作を行い、手作業での試作を開始。ポッドの基礎には木材を使用し染料をコーティング。また内部には清掃しやすい金属シートを使用し、経済的かつ耐久性にも優れた最良のポッドに仕上げた。

住む場所を失った人々の苦しみは計り知れない。しかし「見守られた温かな個室」の存在に、多くの人の心が救われるのではないだろうか。身体だけではなく精神的な支えにもなり得る睡眠ポッドの今後の活用が期待される。


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