EVENT | 2021/01/25

選手には年間給与350万円以上を保証!NTTドコモによるeスポーツリーグ「X-MOMNET」発表会レポート。夏菜「PUBG婚」明かす

文:赤井大祐
近年世界的に盛り上がりを見せるeスポーツ。任天堂、ソニーといった企業を筆頭に、世界中へゲームを送り出して...

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文:赤井大祐

近年世界的に盛り上がりを見せるeスポーツ。任天堂、ソニーといった企業を筆頭に、世界中へゲームを送り出してきた日本だが、eスポーツとなるとイマイチ盛り上がりに欠けるのが実情だ。

そんな中、NTTドコモがeスポーツリーグのブランド立ち上げを発表。その名も「X-MOMENT」だ。今回、オンラインにて行われた発表会の様子をダイジェストでお届けしたい。

過去最高額の賞金と給与制度の導入

まず登場したのは、NTTドコモ常務執行役員の森健一。2019年に全体で61億円ほどだったeスポーツ市場は、2022年には122億円にまで達すると予測されており、今まさに新しい文化が生まれていると語る。一方で大会等における獲得賞金額や視聴者数はアメリカ、中国、韓国らと比べまだまだ伸びしろがあるとし、「eスポーツの熱狂を、日本中にもっと拡げたい」「eスポーツで活躍する人をもっと応援したい」と、ブランド立ち上げへの思いを語った。

NTTドコモ 常務執行役員 森健一

今回X-MOMENT内に立ち上げられたリーグは2つ。世界中で1億人以上がプレイする、大人気バトルロイヤルゲーム『PUBG MOBILE』を扱う「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON1」。そして、カジュアルプレイから競技シーンまで、長きにわたってファンに愛されるFPS(1人称視点シューティングゲーム)シリーズ「レインボーシックス シージ」を扱う「Rainbow Six Japan League2021」だ。

X-MOMENTではこの2つを「世界へと挑戦していけるリーグ」とすべく始動し、「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON1」の大会賞金総額には、日本では異例となる3億円を用意。そして賞金以外の給与として、年間350万円以上を保証し、選手のサポートを行っていくことを発表した。

「PUBG婚」明かした夏菜

第2部の前半では「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON1」の紹介が行われ、司会にeスポーツキャスターの平岩康佑、ゲストには人気ストリーマーのYamatoN、そしてゲーム大好きタレントとして知られる夏菜が登壇した。

左から、平岩康佑、夏菜、YamatoN

『PUBG MOBILE』は、近年ゲーム業界で盛り上がりを見せるバトルロイヤルゲームの先駆けとして、世界中で1億人以上がプレイする大人気タイトルだ。そんな同作の魅力について、夏菜は「課金をしなくてもとにかく練習して、キャラコン(トロール)さえうまくなれば、トップの人にも追いつくかもしれない。ただ突っ込めば良いのではなく、駆け引きも魅力的。一番追求できるゲームだと思います」と語る。

また、YamatoNも夏菜の意見にうなずきながら、「PUBGは安全地帯の存在など運要素も大きく、戦略、戦術の特色がチームや国ごとに出るのが面白い」と語った。

YamatoN

途中夏菜は、平岩から自身の結婚について触れられると、「PUBGを始めたきっかけが今の旦那さんなので彼がいなければPUBGにも出会っていなかったです」と驚き事実を明かすも「最初は一緒にプレイしてましたが私の方がうまくなってしまい一緒にプレイしなくなっちゃいました」「これはまさにPUBG婚ですね」と自身のゲーマーっぷりを語った。

夏菜

今回のリーグはプロプレイヤーが参加する1部リーグ、2部リーグ、そしてアマチュアも参加できるオープンリーグの3部リーグ制となっており、成績によってそれぞれ入れ替えが行われる。「(賞金総額が)3億円ということで、かつてない規模になってきましたね。日本は世界と比べちょっと遅れている印象があったんですが、一緒になって盛り上げていきたいです」と、夏菜も期待を込めてエールを送った。

最もeスポーツに適したゲーム『レインボーシックス シージ』

第2部の後半では、「Rainbow Six Japan League2021」についての説明が行われ、『レインボーシックス シージ』公式キャスターのOkayamaを司会に、人気ストリーマーけんき、そして初心者代表としてお笑い芸人の次長課長・河本準一がゲストとして登場した。

左からOkayama、次長課長・河本準一、けんき

司会のOkayamaは、『レインボーシックス シージ』の特徴として「5vs5」「頭脳戦」「スピード感」「eスポーツ」の4つを挙げ話を進めていく。けんきは5vs5の戦いについて、競技として発展しているFPSの中では比較的大規模のため、それぞれ個人に求められる役割が大きく、また人数不利が生じた際それをひっくり返す面白さがあると語る。

また、非常に高度な戦略が求められる同作における「頭脳戦」について、河本は「僕は初心者なのでまだ頭脳戦のレベルまではいけていないですが」と前置きし、観戦する際、チーム5人が作戦を立て、相手がそれを先読みしてくるといった読み合いに注目しているという。「(相手の出方に応じて作戦を変えていく)順応性の高い作戦を立てられるのかに鍵がある。そういうチームは見ていてめちゃくちゃ面白い」とコメントし、初心者とは思えない洞察力で二人を驚かせた。

次長課長・河本準一

そして、けんきは同作の総評として、「一般的なFPSと比べて、キャラコンよりも、ゲームへの理解力やチームとしての連携が重要になってくるので、eスポーツという一点において、これ以上のゲームは存在しないと思います」と強く訴えた。

けんき

また、トーナメント戦方式ではなく、リーグ戦方式が採用されていることに関して、「チームアナリスト」の重要性を説明。「一発勝負ではなく、各チームに情報収集、分析の専門がいるので、このアナリストがどれだけ情報を入手し、分析できるのかが非常に重要となってくる。どれだけ瞬間的な爆発力があっても分析されてしまうと潰されてしまうので、戦術が大事になってくる」と分析した。

河本はこれらの話をうけた上で、「僕も45歳になってから始めたので難しく捉えないでほしい」「自分たちは(子供の頃)ゲームをすごく楽しんだ世代なので、同世代もゲームに戻ってきて欲しいです。今異常なほど楽しくて、シニアリーグを早く作って欲しいです!」と語った。

ゲストを交え非常に濃密な時間となった今回の発表会。X-MOMENTの登場が日本のeスポーツ界を大きく変えていくのか、引き続き注目していきたい。


X-MOMENT 公式サイト