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文:赤井大祐
世界中のシェフを巻き込みコミュニティを形成
「人類の想像力とクリエイティビティを解き放つAIの創出」を目指し、2020年4月にソニーグループ内で設立された株式会社ソニーAIが、既存事業領域である「ゲーム」「イメージング&センシング」に加えて、「食」の領域において『ガストロノミー・フラッグシッププロジェクト』を始動させることを発表した。
事業の軸は大きく3つだ。無限に存在する食材の組み合わせの中から、季節や風土、食べる人の嗜好や健康状態を考慮する「レシピ創作支援AIアプリ」。世界トップクラスのシェフの右腕となるような「調理支援ロボティクスの研究開発」。そして、「コミュニティによる共創活動」を通して、世界中のシェフとの関係強化や、大学や企業との研究を進めていくとのことだ。
ソニーAI、CEOの北野宏明氏は「COVID-19が明確にしたことは、持続可能性と健康の重要性、そして私たちが守りたい食文化や芸術など無形文化財の価値です。AIとロボットの力で創造的なガストロノミーを可能にし、かつそれが健康や持続可能性に寄与するというガストロノミー・フラッグシッププロジェクトの原則を再確認したいと考えています」とコメントした。
いよいよAIが生活の中へと進出してきたことを肌身で感じる時代となった。日本を代表するテクノロジー企業がAI領域においてどこまで存在感を出していけるか注目だ。
ソニーAIが「ガストロノミー・フラッグシッププロジェクト」を始動 ~ レシピ創作支援AIや調理支援ロボティクスの研究開発とコミュニティによる共創活動を開始 ~