文:滝水瞳
笑顔は人を惹きつける。それは人だけでなく、犬の場合も同じのようだ。
このほど笑みを浮かべたような表情の子犬が、SNS上で話題となり多くの人を魅了している。
保護された子犬、笑顔で愛嬌を振りまく
アメリカ・テキサス州で昨年2月、生後7週のメスの子犬が地元の動物保護シェルターに救助された。『The dodo』によれば、交通量の多い幹線道路をさまよい、危うく車に引かれそうなところを発見されたという。
片手におさまるほど小さく衰弱していたこの子犬は、緊張している様子だったため、同シェルターのスタッフのレイチェル・バロンさんは近寄って優しく声をかけた。すると、なんと子犬が微笑んだのだ。小さな尻尾を一生懸命振りながら口角を上げたのだ。「まるでこのシェルターに保護されたことで安堵の表情を浮かべているようでした」とバロンさん。あまりの驚きと可愛さに撮影せずにはいられなかったという。
バロンさんは、さっそく子犬の様子を自身のFacebookに投稿。「この小さな女の子はとても幸せです。しかし、彼女の笑顔をより大きくするためには何が必要でしょう?永遠の家です」とコメントした。すると動画はまたたく間にシェアされ「なんという可愛さ!」「貴重な犬!」「笑顔を見ていると、可愛くて泣けてくる!」など、多くの反応が届いた。そして、この子犬を引き取りたいと申し出る人たちも現れた。
地元在住のニコール・トニーさんは、この投稿を見た夜、子犬の可愛らしさに興奮して寝付けなかったという。そして翌日の朝、すぐさま同シェルターへ電話をかけて「笑顔の犬に会いたい」と頼みこんだ。子犬に会いに来た初めての訪問者となったトニーさん夫妻。すでに3匹の救助犬と2匹の猫を飼っていたものの、引き取りたいとい決意は固まっていた。夫妻は同シェルターに到着してすぐに受け取りにサイン。2人はこの子犬をレイラと名付け、家に連れて帰った。
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