CULTURE | 2020/11/17

公務員志望だった息子が「ラッパーになりたい」と告白!悩む父親にムンロ王子が指南する意外な問題点【連載】ムンロ王子の当たりすぎるタロット人生相談(5)

東大法学部卒でオネエキャラの人気タロット占い師、ムンロ王子があなたの人生の悩みに答えるこの連載。「当たりすぎる」と評判の...

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子育てを終えつつある今、自分の道を進むべき

この人はずばり、父親であるロケットさんの姿です。ロケットさん自身、かつてやりたかった夢があったからこそ、息子にも夢を持って生きろと教育したわけでしょ。

でも、自分はある意味で夢を捨ててサラリーマンの道を選び、とりあえず息子を大学にまで行かせたものの、息子がレールを外れそうと見るや、急に「夢なんて追ってないで公務員になれ」と言い出すなんて、結局、自分の生きてきた道を息子に押し付けようとしているわけですよ。

今、夢を持つべきはロケットさんなんです。息子は公務員にならずに本格的にラッパーを目指すかもしれないけど、もしかしたら途中で諦めるかもしれない。それは23歳の息子が考えるべきで、そんなことはどうでもいいんですよ。息子のことよりも、自分の夢はどうしたの? 少なくとも息子は夢を見つけたけど、あなたこそ自分の夢を見つけるべきです。

「カップの4」で出ているのはたぶん、お子さんが一人息子だとしたら、彼と奥さんと息子。それから4つ目は、自分の夢とか自分の人生そのものを指すんじゃないかしら。子育てを終えつつある今、もはや子どものことよりも、自分の道を進んでいかなきゃいけないのに、子離れができてないのよ。

ここで息子の意思に反して、公務員になるように強く言ったとしても、「お父さんのせいでなりたくもない公務員になった」なんて後から息子から恨まれるだけだわ。公務員を目指して勉強に励んでいたというのは、2~3年前の話で、人の気持ちは変わっていくものだと思うの。私の場合、最初は政治家になりたいと思って東大に入ったけど、夢は弁護士に変わって、その後、結局IT企業に転職してるけど、夢はその都度変わるもので、変わらない方がおかしいと私は思うの。

もちろん、変わらずにひとつの夢をやり通すのも大事だけど、まだ23歳でいろんなことを吸収しやすい時期。息子さんが今はラッパーに興味を持っているなら、それもいいじゃないですか。

YouTubeの再生数はたかが知れてるって、そりゃ当たり前よ(笑)。最初から何万再生も取れるほど世の中甘くないわ。私だってこの10年やってきて、ようやくテレビに出られるようになったけど、途中でギブアップしてたらそれまでよ。私は「東大まで出ていい加減にしろ」って父親には言われ続けてきたけど、先日テレビに出たら、今年80歳になる父親がそれを観てくれて、それまでの態度が一変。石の上にも3年と言うけれど、10年続けてよかったという実感が私にはリアルにあるわ。

ロケットさん自身、過去にうまくいかないことがあって失望し、それが周囲に知れ渡るような出来事があって、そこから急に人生守りに入ったのではないでしょうか。結婚して子どもを養うようになって、自分の人生を後回しにしてきたけど、やがて成長した子どもがどんどん自由になっていくのを見て、嬉しい反面、不安を感じるのは、それは子どもというよりも自分の問題に置き換えて心配してるんじゃないかしら。

ウィッシュカードが出ていて、子どもも自由になったことだし、ロケットさんも自由な夢を見て、自分の趣味の時間を作るとか、社会貢献するとか、仕事や家族とは別のところで自分の好きなこと、やってみたいことを追求してみたらいかがでしょう。

ある意味、彼の作り上げた家庭は立派な世界で、そこに子どもも居心地が良くて、安住している。だからこうして甘えたことを言ってるわけなんだけど、この世界からさらにシフトして、次のステージにそろそろ行くことをおすすめします。

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