文:山田山太
今や時代の寵児と言っても過言ではないYouTuber。その影響力が増すと同時に競争も激化。過激なパフォーマンスに手を染める者も後をたたない。
そんな中、とあるYouTuberの想像を絶する行動が、世界中で大きな話題を集めている。
車にガソリンで火を付けるYouTuber
ミハイル・リットヴィンさんは533万人ものチャンネル登録者数を誇るロシアの大人気YouTuberだ。そんなリットヴィンさんが10月24日に「ГОРИ ГОРИ ЯСНО !」(きれいに焼き尽くした!)というタイトルの動画を投稿した。
だだっ広い草原に1台の車がやってくるところから動画が始まる。カメラの前で停車すると、高級感あふれる車のボディと内装、そして運転席に座るリットヴィンさんの姿が映しだされる。この車のモデルはメルセデスAMG GT 63 S。メルセデス・ベンツのサブブランドでありながら、本家を超える圧倒的な性能を誇ることで知られており、日本で新車を購入するならば、2000万円はくだらない高級車だ。もちろん、リットヴィンさん本人の愛車である。
リットヴィンさんはメルセデスから降りると、トランクから9本のポリタンクを取り出し始めた。そして、その中に入ったガソリンをメルセデスめがけて掛け始めたではないか。そのまま導火線を作るようにガソリンを撒きながら離れていくリットヴィンさん。そして、用意されていたバーベキューコンロで焼かれたソーセージをかじりながら、リットヴィンさんはガソリンにライターで火をつけた。
すると火の手はあっという間に車体まで届き、メルセデスは大量の黒煙を上げながら燃え上がった。そして燃えるメルセデスを尻目に、リットヴィンさんは、停めてあった古めかしい車に乗り込んだ。エンジンがうまくかからなかったのか、仲間に押してもらいながらようやく発進し、その場を後にした。
メルセデスに火を放った理由
この動画は投稿されるやいなや瞬く間に世界中へと拡散。投稿から2週間ほどで再生数はおよそ1700万回にも上り大きな評判を呼んだ。
では、なぜリットヴィンさんは2000万円超のメルセデスに火を放ったのだろうか? 資本主義批判か。それとも、より高級な車を手に入れたからか。
『Motor1』によると、リットヴィンさんがこのような行動に出たのは、購入したディーラーの対応に対する不満からだったという。メルセデスが故障してしまった際に、何度もディーラーに対して修理の以来をするもまったく取り合ってもらえなかったため、最終的に本社へと抗議のメッセージを送るとともに燃やすことに決めたということだった。
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