国旗の擬人化プロジェクトがSNS上で話題に
東京五輪を1年後に控える中、世界中の国旗を侍のイラストで擬人化するプロジェクト「ワールドフラッグス」が今、SNS上で注目を集めている。
百聞は一見にしかず。まずはこちらのイラストを見ていただきたい。
■日本
■アメリカ
■中国
■イギリス
■イタリア
それぞれの国旗をオマージュした、和装姿のイケメン侍が勢揃い。どのキャラクターも個性が際立っており魅力的だ。イラストの紹介ページには、その国の国旗の意味や由来の他、その国の特徴が紹介されており、海外について学ぶのにもピッタリだ。
この「ワールドフラッグス」はおよそ1年前に、カマヤマモト氏が始めたプロジェクト。元々「教育×面白さ」というコンセプトがあり、国旗などを面白く紹介することで、勉強を楽しんでもらいたいと思いからスタートした。侍に擬人化することで、海外でも日本文化をもっと楽しんでもらえるのではないかと考え、現在のカタチになったという。
海外からの絶大な反響。表敬訪問も実施
「ワールドフラッグス」は国内にとどまらず、海外からも熱い視線を集めている。SNSのハッシュタグ「#worldflags_fa」を辿ると、一般の人が描いたイラストが国内外から投稿されている。また、このプロジェクトを取り上げた海外メディア『Bored Panda』の記事は、約10万件の「いいね」を集めた。
今回FINDERSは、「ワールドフラッグス」にメール取材を行い、広報の山田氏から返事をいただいた。
国境を超えて称賛を集めていることについて、山田氏は「ここまで反響があるとは最初思わなかったです。アニメにしてほしい、漫画にしてほしいという要望がたくさん来ています」と明かし、「日本が誇るアニメカルチャーが世界でこれだけ受け入れられており、さらにはその国の人たちに喜んでもらえることはすごく嬉しいです」と喜びのコメントを寄せた。さらに、大使館からも問い合わせが来ており、表敬訪問もしているという。
国旗を擬人化する上での注意点として、山田氏は「国旗を侮辱するような表現や、その国の人達を傷つけるような表現は絶対にしないように心がけている」と挙げた。その国で国旗がどのように扱われているかなどを慎重に調べてサイトに反映しており、仮に間違いがあった場合は即時修正する体制を整えているとのこと。
今後、世界の祭典において「ワールドフラッグス」のシャツや旗などで、競技場を埋め尽くしたいと山田氏。
2020年東京五輪、2025年大阪万博など、日本国内で国際的イベントの開催が控える中、国旗と侍とイラストをかけ合わせたこのプロジェクトは、貴重なクールジャパンの担い手になりそうだ。