EVENT | 2019/07/05

SNSが生んだ奇跡! 2年前に自宅から盗まれた犬、二度と会えないと思っていた飼い主と感動の再会

文:岩見旦

SNSはあらゆる人と偶発的に出会い、つながるコミュニケーションツールとして、世界中でスタンダードになり...

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文:岩見旦

SNSはあらゆる人と偶発的に出会い、つながるコミュニケーションツールとして、世界中でスタンダードになりつつある。

そんなSNSは時に、国境を超えて奇跡のような出来事を起こすこともあるようだ。

ボロボロの青い目の犬

先月上旬、ウクライナの動物保護施設が大きく青い目の野良犬を道路から保護した。痩せこけた身体にボロボロの毛。病気に掛かっており、この犬が辛い生活を強いられてきたことは明らかだった。

保護施設のスタッフはこの犬に食べ物と薬を与え、そして新しい飼い主を探すことを決心した。そこで、Facebookにこの犬のスナップ写真を投稿。犬の見た目は決して優れたものでなく、興味を持ってもらうのは難しいと思われていた。しかし、この犬の悲しそうな目は多くのFacebookユーザーの共感を呼び、瞬く間に拡散。数時間の内に、世界中の人に何百回もシェアされた。

飼い主と2年越しに再会

2日後、この保護施設に、ある女性から連絡が入った。2017年に自宅の庭から盗まれた自分の子犬にそっくりで、長い間喪失感に打ちのめされていたという。なんとこの犬の飼い主だという人まで、あの投稿が届いたのだ。保護施設のスタッフが『The Dodo』に語ったところによると、この女性は2年間もこの犬を探していたという。翌日、この犬と再会することになった女性。果たして本当の飼い主だったのだろうか?

その答えは誰の目にも明らかだった。女性と対面した犬は、少しためらいながら近づき、そして嬉しさのあまり飛びついた。尻尾を振りながら、女性の顔を舐め、再会を喜んでいるのが分かる。女性も再会に涙している。この犬の名前はロード。SNSのたくさんの人のシェアを通じて、2人は再び出会い、犬は無事女性の家へと帰っていった。

117万再生を記録。SNSに感動の嵐

この動物保護施設はFacebookページに、再会の動画とともに「私たちの投稿をシェアしてくれた皆さんに感謝します。あなたのおかげで犬の命が救われ、飼い主の元に平和が戻ってきました」と投稿した。

上記の動画は現在117万回以上も再生されており、「涙が止まらない」「素晴らしい。犬は幸せな生活を送ってほしい」「まさに奇跡だ」など、感動した人からのコメントが殺到している。

決して美しいとは言い難いルックスの犬の画像を他人のフィードに流すのはやや気が引けるかもしれないが、あなたの押すシェアボタンが誰かの心を救う手助けに繋がるかもしれない。