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Appleは5月21日(米国時間)、新型MacBook Pro(2019)を発表した。13-inchモデルは第8世代Intel Core プロセッサを、15-inchモデルは第9世代Intel Core プロセッサを搭載。プロユースモデルに相応しく最新プロセッサの採用で大幅なスペックアップを図っているが、筐体に大きな変更はない模様だ。
今回の発表で驚かされたのは、発売日にもかかわらず、Appleのトップページに新型MacBook Pro(2019)が紹介されていなかったことだ。Macでトップページに掲載されているのはMacBook Airのみ、それも、iPhoneやApple Watchに比べて扱いは小さい。パフォーマンスアップ中心の変更点の少ない改良とはいえ、Appleの商品戦略が変化してきていることを否応なしに感じさせられる。
伊藤僑
Free-lance Writer / Editor
IT、ビジネス、ライフスタイル、ガジェット関連を中心に執筆。現代用語辞典imidasでは2000年版より情報セキュリティを担当する。SE/30からのMacユーザー。著書に「ビジネスマンの今さら聞けないネットセキュリティ〜パソコンで失敗しないための39の鉄則〜」(ダイヤモンド社)などがある。
最新プロセッサの搭載で大幅なスペックアップを実現
発表によると15-inchモデルは、第9世代の8コアIntel Core i9プロセッサ(最大2.4GHz)を搭載することで、Turbo Boostのスピードは最大5.0GHzに到達。3Dグラフィックスアプリケーションのレンダリングスピードは、一世代前の6コアモデルに比べて40%の高速化を実現してるという。
また、すべての15-inchモデルは「Radeon Pro ディスクリートGPU」を搭載。iMac Proに搭載されている高性能GPUと同じアークテクチャを持つ「Radeon Pro Vega GPU」をオプション選択することもできる。Vegaは「Radeon Pro 560X」よりも最大60%高速なので、高いパフォーマンスが求められるビデオ、3D、レンダリング、演算作業などに最適とされる。
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デスクトップクラスのグラフィック性能を得たい場合には、MacBook Proに最適な外付けGPUである「Blackmagic eGPU/Blackmagic eGPU Pro」を接続すれば大幅なパフォーマンスアップを実現することが可能だ。
13-inch(Touch Bar搭載)モデルも、新しい第8世代クアッドコアIntel Core i7プロセッサ(最大2.8GHz)を搭載し、最大4.7GHzのTurbo Boostを実現。性能向上を図っている。
15-inch/13-inchモデルともに5月22日より発売開始
メモリ、ストレージについては、2018モデルと同様に、15-inchモデルは標準で16GB/256GB、オプションで最大32GB/4TBまで、13-inchモデルは標準で8GB/256GB、オプションで最大16GB/2TBまで選択可能だ。
色温度を自動調整可能なTrue Toneテクノロジーを採用し、500二トの輝度とP3の広色域に対応したRetinaディスプレイや、次世代のセキュリティを実現するApple T2 Securityチップについても2018モデルと同様に採用されている。
15-inchモデル、13-inch(Touch Bar搭載)モデルともに5月22日より発売開始。22日に注文した場合、到着予定は24日からとなっている。
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■MacBook Pro(2019)13-inch(Touch Bar搭載)モデル 198800円(税別)