不安やストレスの軽減に期待
3月に行われた予備研究では、新型コロナウイルスは空気中に最大3時間、プラスチックやステンレスの表面に最大3日間生息するとの結果が示されており、購入してきた食料品などの表面を消毒するべきだという呼びかけもあった。しかしこの研究は査読が進んでおらず、ウイルスが付着した表面に触れただけで感染するかどうか、未だ判断ができていないとのことだ。
実際、米国食品医薬品局も「食品や食品パッケージを介して、ウイルスが感染するという証拠はない」と述べている。
ヘルスケアウェブサイト『WebMD』の最高医療責任者を務めるジョン・ホワイト医師は「新しい情報を得ることは、ウイルスがどのように広がっていくかを明確にする重要なステップです」と語り、「多くの人は物を介して感染が起こると思っているので、この発表は不安やストレスを軽減する効果もあるかもしれない」と続けた。
そして、「この新しいガイドラインは何が感染リスクを増加させ、なにが増加させないのかについて理解するために役立つと思います。手洗いや表面の消毒をやめるべきというわけではなく、私たちが今までの生活に戻る上で、どういった判断をするべきか、良い判断材料になるでしょう」と締めた。
緊急事態宣言が解除されたとは言え、いつ第2波がくるかわからない状態。これを期に感染予防対策を改めて見直してみてはいかがだろうか。