違反者も素直に反省
「無人で幽霊が出るという屋敷があるなら、そこに違反した人を閉じ込めておく」と、AFPの取材に答えるスコワティ知事。
セパット村では、長い期間放置されていた廃墟に、違反者3人を収容。廃墟の中に適切な間隔を置いてベッドを配置し、間をカーテンで仕切る。規律違反者は、この不気味な空間で自主隔離の期間を過ごさなくてはならない。
またプルプ村でも、田んぼの真ん中にあるお化けが出ることで知られている廃墟に、違反者2人を収容した。現代でも民間伝承が大きな影響を持っているインドネシアでは、幽霊などの怪奇現象も多くの人に信じられているようだ。
セパット村の廃墟に隔離された、スマトラ島から来たヘリ・スサントさんは「これはみなさんの安全のためであることは分かっています」と語る。なお、スサントさんは現在のところ、廃墟の中で幽霊の姿は見ていないという。ただし、「何が起きても、起きたことは起きたこと」というコメントを付け加えている。