真のインクルージョンを作り出すために
チャリティー団体の主催者ティツィアナ・ランディジさんは、このファッションショーを2018年から企画・運営している。
開催目的について、「障害が限界だと感じている人々の、精神的な障壁を打ち破ること。そして、さまざまなハンディキャップを持つ人たちと手を取りあい、真のインクルージョン(障害の有無を問わず、一人ひとりの個性を重んじる考え方や価値観)を創り出すことです」と語るランディジさん。「ハンディキャップは人類の資産であり、皆で共有すべき富である」とも。
他と違う唯一無二の個性を持っていることは、モデルとしての大きな武器。国内では、パラアスリートのクールな魅力を表現した蜷川美花氏のアートポスターが話題になったのも記憶に新しい。障害を持つ人たちやその美しさに対する価値観は、いま徐々に塗り替えられつつあるだろう。
“インクルーシヴな世界”の実現を目指し、フランチェスカちゃんやマデリンさんたちのチャレンジは続く。