文:外山ゆひら
ヨーロッパの島国マルタで、障害者モデルによるファッションショーが開催された。昨年行われたこのファッションショーで、最大の喝采を集めたのは、4歳のダウン症の女の子だった。
スター性も秘めた彼女の愛くるしい笑顔は、世界中の注目を集めている。
5つのショーに出演
その少女の名前は、フランチェスカ・ラウージちゃん。幼い頃からモデルをしており、マルタ国内でのモデルコンテストでは、ジュニアトップモデルに輝いた経歴も持つ。母親のミシェルさんは『METRO』の取材に、「彼女はランウェイをとても心地よく感じている」と述べており、4歳にも関わらずこれまで5つのショーでモデルとして出演してきた。
フランチェスカちゃんのモデルとしての素質について、「彼女の瞳の中にはこの世のものとは思えない幸せな輝きがあり、私たちに感動的な気持ちを呼び起こしてくれます」と語るミシェルさん。
ダウン症モデルの先駆者に続く存在に
このファッションショーは4歳から24歳の22人のモデルが参加。世界初のダウン症のランウェイモデルとして知られるマデリン・スチュワートさん(23歳)も顔を並べた。マデリンさんはオーストラリア出身で17歳からモデルになる決意をし、その道を切り拓いてきた先駆者だ。
自身のブランドも立ち上げており、Instagramでは33万7000人ものフォロワーを持つ。ファッション業界の一大イベント「ニューヨーク・ファッション・ウィーク」でも大きな注目を集め、ハリウッドの大物たちとも肩を並べる活躍を見せた。
マデリンさんは障害のある女性に対する意識に挑戦したことで知られており、4歳のフランチェスカちゃんも、マデリンさんのようなプロのモデルや、バレエダンサーといった表現者としての将来を志しているとのこと。