LIFE STYLE | 2020/04/15

庭先に作った、自由に持っていっていい食料品コーナー。すぐに荒らされると思ったら、予想外の展開に

文:山田山太
新型コロナウイルスの影響により、トイレットペーパーや、食料品などの買い占めが起き、必要な人に必要な物資が...

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日に日に成長するパントリー

3月30日、パントリーのスペースが拡がった。近所の人が机を貸してくれたようで、食料品の他にトイレットペーパーや生理用ナプキン、本などが揃った。中には150ドルの現金を寄付してくれる人まで現れた。

さらに5日後の4月4日、なんと大きなテントが出現。寄付された現金を使い、テリーさんの父親が購入した。寄付された物資の量も増え、ちょっとしたお店のように。規模が大きくなるにつれて、生鮮食品、乳製品、肉などの寄付はしないようルールを決め、それ以外の食料品、飲み物、おむつ、おしりふき、衛生用品、紙製品、ペットフードに限って受け入れた。「寄付して下さった皆さん、ありがとうございました。皆さんの協力がなければ、このパントリーは成り立っていなかったでしょう」とテリーさん。

誰かの善意が誰かの善意につながっていく。日本ではまだ寄付文化が浸透しているとは言い難いが、身の回りでできる範囲のことをやってみると、思わぬつながりが生まれるかもしれない。


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