文:武者良太
いつでもフレッシュな電解次亜水を生成
見たことはないだろうか。プールに白い錠剤を撒いているシーンを。あれは塩素のタブレットを水に溶かすことで、強い殺菌性を発揮し、プールの水を消毒している。
現在Makuakeでクラウドファンディング中の「除菌液メーカー」は、あのプールの水と同じような液体を作るもの。ボトルに水と塩を入れて電気分解し、フレッシュな除菌液(電解次亜水)を生成するアイテムだ。1台9390円で、2020年6月末までに配送されるとのこと。
電解次亜水はコロナウイルス対策として知られている次亜塩素酸水に似た性質を持つもの。コロナウイルスの殺菌が行えるかどうかは、研究機関での実験がされていないとのことだが、インフルエンザウイルス、ノロウイルスや大腸菌、サルモネラ菌などの殺菌に使われてきた。
日光(紫外線)によって効果が落ちてしまうため、電解次亜水を購入しても長期間の利用は難しい。だからこそこの除菌液メーカーのように、必要なときに新鮮な電解次亜水を作れる機器に注目が集まっている。
生成される除菌液の塩素濃度は約230ppm。pH値は8~10。トイレの殺菌に使えるほど強力なもので、手指や肌、食品の殺菌には使わないこと。あくまでドアノブや取っ手、手すりや家具などの殺菌に使用しよう。また金属を酸化させる効果、漂白効果もあるので注意してほしい。
できるだけ早く入手したいという方で、海外通販サイトの使い方に長けているならば、Banggoodで同じ製品が販売されているのでこちらを利用するといいだろう。記事執筆時点での価格は4378円(送料別)。約二週間で送ってくれるとなっているが、中国本土からの配送となるため遅延の可能性は否めない。
日本のAmazonなどでは、ほぼ同等の機能を持つ「クリーンメーカー」が21780円で販売されている。高くなってしまうが、確実に入手したいのであれば狙い目だ。