Photo By Shutterstock
文:山田山太
ネットショッピングが普及し、毎日のようにお世話になる運送会社。ありとあらゆるものを、どこへでも届けてくれる。
しかし今、アメリカでのある家族の元へ、思いもよらぬ”荷物”が届き、SNS上で話題となっている。
風で開いたドアから脱走した犬
米国コロラド州キャッスルパインズに住むリサ・メイジ―ズさんは、自宅で家の補修作業を行っている業者を残し、夫と買い物へ出かけていた。自宅には3歳のゴールデン・レトリーバーのキャッチャーちゃんが留守番をしていた。
作業を終えて昼食に出かけた業者は、玄関のドアを閉めリサさん宅を後にしたが、風が吹いてドアが開いてしまった。するとキャッチャーちゃんは誘われるかのように家の外へ出てしまい、そのままどこかへ行ってしまった。
FedExから「犬のお届け物」
するとその直後、リサさんのもとへ運送会社のFedExの宅配ドライバ―から、「あなたの飼い犬を見つけました。首輪のタグに住所が書かれていたので、今から届けに行きますね」と連絡が入った。リサさんたちはまだ外出中だったが、宅配ドライバーはキャッチャーちゃんを抱え、リサさんの自宅へ無事届けた。その姿はインターホンのカメラにしっかりと映っていた。
リサさんは『KDVR』の取材に対して、「彼がキャッチャーを運んで来た姿を見た時、頭の中に『タイタニック』のテーマソングが流れました」と笑顔で回答。そして、「彼は他の仕事や配達のスケジュールもあるのに、わざわざキャッチャーを家まで届けてくれました」と付け加えた。
リサさんはまだ宅配ドライバーとは直接会えておらず、お礼も言えていないという。「間違いなく、彼は私たち家族のヒーローです」とリサさん。
他にも「運送会社と犬」
「運送会社と犬」の組み合わせは他にも。FedExと並ぶ国際的な運送会社、「ユナイテッド・パーサル・サービス(UPS)」は「UPS Dogs」というInstagramなどのSNSアカウントを運用。日々の配達の中で、配送先で出会う犬たちと配達員が交流する写真を載せ人気を集めている。地域に根付いた仕事をする運送会社ならではと言えるだろう。
課せられた仕事を行うのは大事なことだ。しかし、決まった仕事だけをこなしているだけでなく、自分の意思で考え、動くことで、本当に大切な仕事につながることもあるかもしれない。