LIFE STYLE | 2020/02/14

アカデミー賞4冠の「パラサイト 半地下の家族」の裏で、オスカー2冠のカズ・ヒロ氏が何気にすごいと話題に

Featureflash Photo Agency / Shutterstock.com
文:FINDERS編集部
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文:FINDERS編集部

日本時間の2月10日、米・ロサンゼルスで世界最高峰の映画祭といわれるアカデミー賞の授賞式が行われた。

ホアキン・フェニックスが話題作『ジョーカー』で主演男優賞を獲得したほか、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に出演のプラッド・ピットが助演男優賞を受賞したことは、日本でも話題となった。

それよりももっと大きな話題といえば、作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞の4冠という快挙を成し遂げた韓国映画『パラサイト 半地下の家族』だろう。英語以外のアジア映画としては初の受賞とあって、「パラサイト」旋風は未だ国内外でも覚めやらない。

レッドカーペットを歩くポン・ジュノ監督ほか、『パラサイト 半地下の家族』主演のソン・ガンホ。

一方で、ヘアメイクアップアーティストのカズ・ヒロ氏(辻一弘)が『スキャンダル』でアカデミー賞のヘアメイアップ・ヘアスタイリング賞を受賞。

しかも、2018年度の『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』に次いで2度目の快挙で、何気にすごいと話題になっている。

『スキャンダル』公式サイトによれば、京都市出身のカズ・ヒロ氏は95年に単身渡米後、『エクソシスト』『ゴッドファーザー』などを手がけたメイクアップアーティストのディック・スミスに師事。

過去にも『グリンチ』で英国アカデミー賞のヘアメイアップ・ヘアスタイリング賞を受賞した実績があり、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』では、ゲイリー・オールドマンの特殊メイクを担当して話題になった。前回のアカデミー賞のヘアメイクアップ&ヘアスタイリング賞を日本人として初めて受賞している。

本作は『スキャンダル』主演のシャーリーズ・セロンの呼びかけにより特殊メイクを引き受けたというカズ・ヒロ氏。授賞式のスピーチでは、スタッフやキャストへの感謝とともに、シャーリーズ・セロンに対し、「あなたなしでは受賞できなかった」というコメントを残している。

受賞式後、カズ・ヒロ氏らとお祝いディナーを楽しむ様子をInstagramに投稿したシャーリーズ・セロン。2人の信頼関係の厚さが伺える。

ハリウッドを主戦場に活躍し、近年アメリカ国籍に帰化したカズ・ヒロ氏だが、一時期セミリタイアしていたとも言われている。

しかし、昨年に続く快挙を機に、優れた作品をよりアップデートさせる特殊メイク技術にますます注目が集まり、今後もハリウッドからのオファーが止まないはずだ。