文:櫻井哲夫
世の中には科学で解明できない超常現象が起こることがあり、その是非が議論になる。
そんな理解できない現象は人を不安に陥れることもあるが、一方で、勇気づけることもあるようだ。
亡くなった息子の大好きな風船
フィリピンのアルバイ州に住むジョイ・ガンダ・ビバル・アラマレスさんは、7歳の息子トビー君を亡くした。
トビー君の葬儀では生前風船が大好きだったことから、棺のそばには無数の風船が飾られた。葬儀に参列したものの悲しみに暮れ、座席に腰を掛けていたビバル・アラマレスさん。すると、突如ヒラヒラとその風船がビバル・アラマレスさんの元に近づき、顔の前で止まった。ビバル・アラマレスさんは風船を我が子のように抱きしめ、涙を流した。
その様子は落ち込む母親を見かねた息子が風船に乗り移り、慰めているように見える。
Facebookで540万再生
風船はビバル・アラマレスさんだけではなく、子供や叔母の元にも飛来。まるで最後の別れを告げているかのようだ。
この動画がバル・アラマレスさんのFacebookに投稿されると、世界中へと拡散され、7万9000件のシェアを獲得した。現在540万回も再生されており、「涙腺崩壊した」「きっと子供が風船に乗り移って慰めたんだね」と感動する人が続出した。
この動画を見た多くの人が、風船が移動したのは偶然だったと思うかもしれない。しかしビバル・アラマレスさんはFacebookでこの動画について「彼の最後の使命であると信じたい」とコメントしており、風船が亡くなったトビー君の精神によって動かされたと感じているようだ。
4年の時を超え、国内で大きな反響
この動画は4年前に投稿されたものだが、今月この動画がTwitterに転載され、万単位のリツイートを記録(現在は削除済)。日本国内でも話題となり、「涙が流れた」「絶対息子がそこにいる」「ちょっとでも長くお母さんといたかったんだね」などの大きな反響を呼んだ。
我が子を亡くしたビバル・アラマレスさんのショックは計り知れないが、息子は風船を通じて母親に寄り添っていたに違いない。悲しみを乗り越え、子供の分まで強く生きてもらいたい。