文:岩見旦
秋の風物詩といえば、焼きいも屋。甘くてホクホクした焼きいもを移動販売する焼きいも屋は日本全国で展開されているものの、そこまで大差はないだろう。
そんな中、鳥取に出没するユニークな焼きいも屋が今、SNS上で熱視線を集めている。
「令和イチテンションあがった」10万リツイートを達成
その焼きいも屋は、なんとリアルな巨大猫が切り盛りしているのだ。店の切り盛りはお手の物。着ぐるみ姿にも関わらず、お客さんと会話をしながら、テキパキと焼きいもを買い物袋に入れている。口の部分が動いており、細部へのこだわりも見て取れる。
あるTwitterユーザーが4日、鳥取県の「道の駅 大栄」で遭遇したこの焼きいも屋の動画を、「令和イチテンションあがった」というコメントとともに紹介。
すると、あっという間に拡散され10万を超えるリツイートを獲得。「か、かわいい」「CGかと思った」「暑い中、大変そう」などの衝撃を受けた人からのコメントが多数寄せられた。
着ぐるみは手作り
こちらの猫の店主は、山田三毛猫さん。鳥取県をメインに焼きいもの移動販売をしており、地元ではちょっとした有名人だ。
元々は自分の店を持つことを目標に、夏はラーメン、冬は焼きいもの屋台を引いていた。その際、客寄せのために手作りの猫の着ぐるみを着用していたところ評判に。その後、自身のラーメン店をオープンしたものの、現在は焼きいもに絞って営業しているという。
お客さんと一緒に自撮りをしたり、ハグしたりする山田三毛猫さん。子どもからも親しまれており、地元で愛されていることが分かる。
「とてもクリエイティブ」海外から称賛の声
猫の着ぐるみ姿で焼きいもを販売する山田三毛猫さんの奇抜な営業スタイルは、海を超えて海外でも大きな話題になっている。
海外メディアがFacebookに投稿した動画は6600回もシェアされ、45万再生を記録。「着ぐるみが素晴らしい」「とてもクリエイティブ」「日本からは素晴らしいものが誕生する」など、世界中から評判を呼んでいる。
ユニークなアイデアが、日本のみならず世界から注目を集めている猫の焼きいも屋。意外なところに地方創生のヒントが隠されているのかもしれない。