EVENT | 2019/03/18

名店の流れを汲む「鮨 波づき」で小人数でも貸切接待を実現!【連載】ハズさない!接待メシ(3)

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寿司屋で接待。ありがちだが、美味しくて限られた予算内で使い勝手が良い、そんな店がなかなか無いのも事...

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寿司屋で接待。ありがちだが、美味しくて限られた予算内で使い勝手が良い、そんな店がなかなか無いのも事実だ。そして、周りを気にせずにゆっくりと会話を楽しめる空間だとさらに良い。

トップ画像デザイン:大嶋二郎

チェリー先生

食べ歩き部・部長

東京生まれ東京育ち。10代では外食好きな家族と、20代では目上の方々にあまたの東京レストランガイドをしていただき、30代以降は自分で開拓するのが楽しくなり、あらゆるスタイルの「外食」を楽しんできたグルメ女。プロならではのこだわりが見える瞬間、女王様気分を味わえる接客、味というよりも人に惹かれる瞬間などに魅力を見出し、レストランの楽しみ方を広げている。

羽田空港からタクシーで20分。英語対応可で外国人のおもてなしにも!

少人数で貸切ができる「鮨 波づき」は、場所が下丸子駅というローカルな点を除けばパーフェクトと言えよう。意外と都心からも近く、渋谷から約20分のアクセスにある下丸子駅から徒歩3分ほど。商店街の中にひっそりとその店はある。

名店「久兵衛」出身の大将が1人で6席のカウンターを仕切る小さな店だ。夜のみの営業で、17:30~と20:30~の2部制。かなりの少人数で貸切利用ができるので、L字形のカウンターを囲んでの和やかな時間が持てるのが嬉しい。

メニューはおまかせコース8,000円のみ。コース内容が壁に貼ってあるが、その日の仕入れによってベストの魚を提供してくれるので、詳細はお楽しみ。

一流店と同じ仲買からの仕入れというだけあって握りが素晴らしいのはもちろんだが、ここの醍醐味は握りの前に出てくるオリジナリティ溢れるつまみだ。この日は8品も登場した。

定番の刺身や焼きのほか、まだ走りの若筍の西京味噌焼き、鮮度が命の「のれそれ」(穴子の稚魚)に柚子の薫りを添えるなど、お酒と共に季節感のあるつまみが楽しめる。また、大将ならではの仕事を加えた粋な一品も多く、酢飯から作った麹を鮪と和えたり、梅酒で味噌を仕込んだりと、つまみのバリエーションの多さに驚かされる。

握り以外にも、フグの白子飯、焼きひしおサバ茶漬けも登場し、男性でも満足できるボリュームのコースだ。

そして、いよいよ握りが出てくる直前には小さな山葵のシャーベットが供されるのも、高級店に引けを取らない心遣いを感じる。

握りのシャリは丸みのある酢の使い方をしているので、外国人でも抵抗なく楽しんでもらえるはずだ。

実はこちらの大将、ロサンゼルスで握っていたこともあり、英語対応もしてくれる。羽田空港からもタクシーで20分程なので、海外ゲストが来日して最初のおもてなしに選ぶ店としてもおすすめしたい。

「お客様に満足してお帰りいただきたい」と大将の佐藤さん。もしコース内でお腹一杯にならなければ、まだ出ていないネタを聞いてみるといい。なんと追加料金なしで秘蔵のネタを握ってくれるのだ。

暖簾を再びくぐり、店を後にする頃には大将の心意気が存分に体感できるだろう。そして、下丸子までわざわざ足を延ばした甲斐があると、同席した方々にもきっと感じてもらえるはずだ。

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鮨 波づき(すし はづき)