文:武者良太
2019年中は無料で使用可能
メールを使うのが億劫だ。タイトルをつけ、挨拶文をいれ、締めの言葉も入力する一連のプロセスがもはや面倒くさい。長文をやりとりする、ファイルを添付するといった時でなければ、他の方法でコミュニケーションをとりたい。
そう考えるユーザーは少なからずいるはず。だからこそTwitterやLINE、Facebookのメッセンジャーなど、ショートメッセージをやりとりするのに向いたサービスが普及した。
また古くから携帯電話を使っているシニア層は、SMS(ショートメッセージサービス)やMMS(マルチメディアメッセージングサービス)を利用していることが多いようだ。使い慣れているということと、それぞれのサービスのアカウントを作らなくてもいい。携帯電話番号があればOKという敷居の低さが人気なのだろう。
だからこそSMSやMMSを使った詐欺メッセージがなくならないのかもしれない。「●●料金が未納です。至急お支払いいただけなければ訴訟します」といった架空請求のような。
Gmailをはじめとした詐欺メールのフィルタリング機能は精度が高まってきたが、SMSやMMSはキャリアのフィルターをすり抜けるメッセージは今なお多い。だからこそ「SMS詐欺ブロッカー」のようなアプリは必要となるのだろう。
アプリをインストールすると、iPhoneに届いたSMS/MMSメッセージを解析。詐欺メッセージと思われるものはフィルタリングをかけて「迷惑メッセージ」タブに収納する。
なお以下の条件を満たすものはフィルタリングされない。
・iPhoneの連絡先に登録されている相手からのメッセージ
・3回以上返信したことのある相手からのメッセージ
・本文にURLが含まれないメッセージ
・本文に電話番号が含まれないメッセージ
2019年中(12月31日まで)は無料で使えるこのアプリ。以後どのような料金体系となるのかは不明だ。同アプリはソフトバンクグループのBBソフトサービスが提供しているもので、同社は「詐欺ウォール」(月額使用料120円・ソフトバンクユーザー向けサービス)のiPhone基本パックでも同機能を利用できる。