Photo By Shutterstock
文:岩見旦
ある女性がバーでの経験を綴ったツイートが話題となっている。男性は気を引き締めて読んでほしい。
バーでたまたま隣に座った男性が突然説教
あるTwitterユーザーがバーで店員とおしゃべりを楽しんでいた時のこと、隣にたまたま座っていた年上男性がタバコを1本咥えた。そして、横柄な態度で「女なら言われなくても火くらいつけないと」と説教してきたという。
バーテンダーが「そういうことは、そういうお店のお姉さんにお願いしてくださいね」と間に入ったが、杏さんの怒りは収まらなかった。
確かに数十年前は、男性の吸おうとするタバコに素早く火を付ける女性は、気配りが出来る魅力的な人と評価されたこともあっただろう。しかし、明らかに時代錯誤だ。
3月1日に投稿されたこのツイートは、2万6,000リツイートを突破。「腹が立った」「何様のつもり?」「考え方が古すぎる」など、女性を中心に怒りのコメントが殺到した。
まるで水商売。あらゆる場所でセクハラに遭う女性たち
このツイートをきっかけに、今でも女性はさまざまなセクハラに遭っているという声が寄せられた。その多くは、男性があまり意識しないシチュエーションだ。
「女は周りのグラス空いていたら、水割りくらいサッと作らないとって言われたことがある」「お酌するのが当たり前、灰皿交換するのが当たり前。ここキャバクラじゃないですよって何度も言いかけた」と、昭和からタイムスリップしてきたような男性に遭遇することがあるという。しかも、職場の飲み会や大学の集まりだけでなく、親戚の集まりや葬式でも起きるとのこと。
あらゆる場所でキャバクラ嬢やホステスのような振る舞いを求められる女性たち。たまたまバーの隣に座った男性なら断ることが出来ても、職場の上司だったら空気の読めない人だと思われかねない。セクハラと声を上げるのはかなり難しいだろう。
タバコに火をつけようとする女性に対する千鳥・大悟さんの一言に称賛の声
上記のツイートが注目を集めている中、評価を上げている男性がいる。お笑いコンビ・千鳥の大悟さんだ。
昨年11月放送のAbemaTV『チャンスの時間』で、大悟さんはドッキリに掛けられた。大悟さんの人間性を検証するという趣旨で、大悟さんのタバコに女性が火をつけようとしたときのリアクションを見るというもの。
タバコに火をつけようとする女性に、「男にタバコの火、つけるタイプ?」と大悟さん。女性は「先輩だったらやった方がいいかな?と思うタイプです」と答えると、大悟さんは「つけない方がいいよ。そういう子になっちゃう」と断ったのだ。
相手にとって都合のいい人間になることの危うさをシンプルかつ的確に諭した大悟さんに、称賛の声が上がっている。
女性の社会進出や地位向上、Metooムーブメントなど、世界中でジェンダーの問題が議論されている中、男女格差の度合いを示す「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」において日本は149カ国中110位とG7の中で最下位だ。
男性は「わしの場合はセクハラではなく、コミュニケーション」と買いかぶるのではなく、今一度謙虚に我が身を振り返っていてはどうだろうか。