文:岩見旦
スーツ姿の日本人による前代未聞のディアボロ・パフォーマンスがアメリカを熱狂!
無名の日本人大道芸人が、海外で大きな脚光を浴びている。
ポッツ・ポールやスーザン・ボイルを輩出した人気オーディション番組のアメリカ版『アメリカズ・ゴット・タレント』に昨年、静岡県出身の望月ゆうさく氏(30)が出演した。
スーツ姿でステージに現れた望月氏は、「Mochiと言います。皆さんにMochiパワーを届けたいです」とコメントし、演目をスタート。
望月氏は、お椀を2つ合わせた形の中国ゴマ「ディアボロ」を得意としている大道芸人で、3年前にはジャグリング世界大会を制した。しかし、驚くべきはそのテクニックだけではない。大道芸をネクストレベルに押し上げる、他に類を見ない実験的なパフォーマンスなのだ。ぜひ下記の動画を観てもらいたい。
望月氏がスピーディーに動かすディアボロと、バックに映し出された映像と音楽がシンクロ。ディアボロの中に仕込まれた発光ダイオードが残像を描き出し、唯一無二の世界観を演出する。
観るものの心を揺さぶる幻想的なパフォーマンスに、会場は興奮の渦に。4人の審査員は全員スタンディングオベーション。望月氏は見事、次のラウンドへ進出を果たした。
望月氏のパフォーマンスが2万RT!「東京オリンピックの開会式に」
1月11日、注目すべきパフォーマンスを紹介するTwitterアカウントが、望月氏による上記の動画を紹介。この投稿は約2万件のリツイートを記録し、「驚異のシンクロ率」「アイデアも凄い」「東京オリンピックの開幕式には、こんな創意工夫に満ちたパフォーマンスが観たい」など絶賛のコメントが殺到した。
望月氏もこのツイートを紹介し、「SNSってほんと不思議。ありがたいですねー」「来い来い来い!餅パワー!」と感謝の気持ちを述べた。予想外の反響に驚いている様子だ。
『アメリカズ・ゴット・タレント』には望月氏の他にも、『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』でおなじみ「ゆんぼだんぷ」が昨年出場。本家『ブリテンズ・ゴット・タレント』やフランス版の同番組には、「危機なテーブルクロス引き」で知られるウエスPが出場し、高い評価を得た。
圧倒的な才能であるにも関わらず、望月氏を今まで知らなかった人も多かったはず。SNSを通じて注目を集めるパターンや、海外で高い評価を集め逆輸入的に日本で話題になるケースが今後より一層増えてくるのかもしれない。